ユーアー ノット ストレート


これは私は?十年前にロンドンのヒースロー空港で買ったロンドンの
バスである欲しいでしょう?
ちなみにドイツではバスはブスと言います。(^^;

ある日ドイツの事務所で出張の精算書を書いていると、 秘書が電話だと言う、出てみるとロンドンのユーザーからであった。
もう30年近い前の話になる。

彼はわが社の機械を買ったのだが調子が悪いと言う。
いわゆるクレームである。
「まず最初にイギリスの代理店の技術者に相談してほしい」と 私は話す。

しかし彼はイギリスの代理店の対応が悪いとか技術者の質が 良くないとか言っている。
仕方なしに私はこのユーザーのクレームを聞くことにする。

しかしよく聞くと彼のクレームは機械の故障や不具合ではなく どちらかと言えば機械の仕様に関するもので有った。
私は出来る限り丁寧になぜそうなっているかの理由を説明したり、 機械の調整方法を教えたりした。

しかしこの客はかなり執拗で他社の機械を引き合いに出したりして なかなか納得しなかった。
中には私にとって耳の痛いこともあった。
パーフェクトの機械など世の中に無い。

そして挙句の果てに彼は我社の機械や私の対応が悪いと言いだした。
ここまで来るとこの温和(?)でYesしか言わない日本の青年も遂に切れて、 「See you」と言って途中で電話を投げるように切ってしまった。

やがて秘書が先ほどと同じロンドンのユーザーから電話だと言う。
興奮冷めやらぬ私が電話を取ると、先ほどのユーザーが言った。

「もう一台今のと同じ機械を買いたいので、ドイツから見積もりを送ってくれないか」



2010年03月15日 Posted byigoten at 07:05 │Comments(5)TrackBack(0)読書

この記事へのトラックバックURL
http://kotanero.naganoblog.jp/t420564
この記事へのコメント
あはは~^^
ああ面白かった。
まるでコメディー
igoten青年のコメカミに血管が
頭から湯気が・・・
まじめに受け答えする青年の姿が一変・・・ですね。
Posted by 北の魔女北の魔女 at 2010年03月15日 17:54
igotenさん こんばんは~
ドイツで仕事をしていたことも
あるんですね♪
一生懸命誠意を尽くした毅然とした姿に
なかなか手ごわいお客様が 注文して
くださったんですね♪
とってもいい話だよね❤
いろんな経験が 今のigotenを作って
くれているんですね♪
英語が流暢なんて 素敵だぁ~
(尊敬のまなざし^^)
(=^・^=)
Posted by 福寿荘 女将福寿荘 女将 at 2010年03月15日 19:27
北の魔女 さん
  イギリス人のしたたかさは日本人なんて子供の様なんです。
  彼は何とかドイツの代理店から直接買いたかったんです。 
  メーカーから直接買えば安いかと思って、そこで色々いちゃもんを
  つけていたのです。
 
福寿荘 女将 さん
  彼はYesしか言わない日本人がまさかきれるとは思わなかった
  んでしょう、完全に意表を突かれた形で困ったと思います。
  イギリス人と議論する時はハンディキャップ戦で勝ち目は
  ありません。
  英語でなくても勝ち目は無いと思います。
  私の英語は典型的なジャングルッシュ(日本人英語)で世界中に
  怖いものはありません。(笑)
  
Posted by igoten at 2010年03月15日 21:14
日本人英語で喧嘩、それも電話で出来る人なんて少ないですよ~。。。すごいですよ~。それも帰国子女が多い今とは大違いでしょうから。
私自慢では無いですが、語学からっきしなんで・・へへ
Posted by 風来末風来末 at 2010年03月16日 10:41
日本語でもしどろもどろになるのに英語で説明できるなんてなんと羨ましいこと。

なにかにつけて日本人はおとなしいですよね。
これくらいでちょうどいいのかもしれませんがね。
Posted by 駄菓子の雅駄菓子の雅 at 2010年03月16日 17:43
上の画像に書かれている文字を入力して下さい