VW high up! 試乗レポート(8)
up!の安全性能に関して書いておく。
1、シティエマージェンシーブレーキ
この車はhigh up!と言ってup!の中では上級車種なのだが、
up!全車種に「シティエマージェンシーブレーキ」なるものが
標準で装備されている。
これはフロントガラス上部に設置された赤外線センサーに
より、前方の障害物を検知し自動でブレーキをかけるもので、
時速30km/h未満の速度で作動する。
30km/h未満と言うのがちょっと気になる所では有るが、追突
事故は渋滞の前後で特に起こりやすいと言うのでこれを避ける
為にはかなり効果が有ると思われる。
2、ESP
これはかなり複雑なシステムで、車が横滑りを起こした時に、
ブレーキやエンジン出力を制御して、車の制御を立て直す。
なんと驚くなかれ、このESPを装備した車は単独衝突事故が
40%近く減少するという。
日本車への投入はヨーロパ車よりかなり遅れていたが、
現在はESPが搭載された車が増えている。
3、サイドエアーバッグ
運転席と助手席にサイドエアーバッグが表銃装備されている。
その昔デュッセルドルフ空港からの帰りのアウトバーンで、
夜で細かい雪が降る中、追い越し車が怖くて、思わず右に
寄りすぎて塩カルの撒いてない部分を踏んだ時、車が横滑り
しだした。
車は制御不能で、どんどん左に流れて追い越し車線に入り、
中央分離帯に近付いた。
「ああ!これはもう終わりだ」と思った時に何とかハンドル操作が
出来る様になった。
滑り始めてから操舵可能となるまでの時間が永遠に思えた。
ESPの装備はドイツから始まったが、その理由はわかる気がする。
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