DNAメモリ

igoten

2017年06月19日 14:01



たしか星新一の短編小説だった気がするが、有る時遥かに人類
をしのぐ知的生物が地球に降りてきて、人類を裁判にかける。
容疑は、人間が地球を破壊し幾多の生物を絶滅に追い込んだ罪である。
有罪となると、人類は宇宙から絶滅させられる。
クジラやその他の生物が証言台に立ち、人類の極悪非道を訴え、
あわや有罪に成るという時に、名前も知らない嫌気性のバクテリア
か何かが証言に立ち、何とか人類を絶滅から救ってほしいと訴える...

驚いたことに、現在生物のDNAをメモリーの媒体として使おう
と言う研究が有る。
そしてそれに使われる生物は「枯草菌」と言うバクテリアだという。
『藁などの枯れた草(特にイネ科草本の枯死した茎葉が多く用いられる)
を水に浸けて煮沸すると、ほとんどの微生物はその熱によって死滅するが、
枯草菌の芽胞は高い耐熱性を持つため生き残る。』

今あるメモリーでも最大に保存できるのは100年位が限度である。
ありとあらゆる生物のDNAを暗号化して「枯草菌」のDNAに埋め込むと
数千年は記憶できる、現在の「ノアの方舟」が出来るかも知れない。

関連記事