Windows Update という名の恐怖(2)

igoten

2013年07月02日 16:19



さて昨日の続きである。
PCの故障で最も困るのはブルースクリーンである。
ちなみに英語だと”Blue Screen of Death” 死のブルースクリーンと言うらしい。
怖いですね。
「いっそのこと電源が入らない方が、諦めがつく」なんてこのブルースクリーンで
いじめられた人は言う。

先日ある女性からPCの調子が悪いので、ちょっと見てほしいとの依頼が
あり、そのPCを覗いてみた。
それが上の画像である。
機種はDell Vostro 1510 XPプリインストールモデルである。

ブルースクリーンの英語表示により、何かハードディスクに不良がありそうだと
見当が付くのだけれども、私の長い経験則によると、重大な欠陥で有ればある程、
このエラーのヒントはあてにならない。^^;

通常PCの中で一番壊れやすい物はハードディスクであり、これは運も有るが、
寿命は長くてもほぼ5年位と見た方が良い。
しかも厄介なことに、PCを使わない人の方が、こまめに電源をOFFする人の方が、
寿命が短くなるという傾向がある様に思える。
ずぼらな人の方が長く使えるというのはマーフィーの法則にあるのかな?

と言うことで、最初は当然のことながらこの女性のPCトラブルもハードディスクが
昇天してしまったと思ったのである。
しかしそれにしてはちょっと変である。
PCに電源を入れると、Windowsが立ち上がって、一瞬ディスクトップが表示され
それからブルースクリーンに落ち込むのである。
ハードディスクが壊れていたらこんな症状にはならない、Windowsはハードディスク
から読み込むので、一瞬たりともWindowsは立ち上がらないはずである。

試しにPCをセーフモードで立ち上げて見ると殆ど何の問題も無く動作する。
もちろんセーフモードで立ち上げて最初にしたことは、ブルースクリーンの警告
通りに、ハードディスクの残りの容量を調べることでした。
その結果残りは26ギガほどあり、全く問題はありません。

次にやったことはデフラグです。
デフラグに関してはかなり前に記事にした事があります。
最近PCがどうも遅いという人は
デフラグのチェックをしてみると、これは恐ろしい程、ハードディスクはフラグメントが進んでいて
ハードディスクはもうバラバラと言った感じでした。(笑

そこでセーフモードのまま、約10時間ほどかけて、デフラグを行い、その結果
ハードディスクはすっきりさっぱりして、多分読み書きの速度も相当にアップした
ものと思われます。

そこで期待を込めてPCを再起動、その結果は見事期待を裏切って、再び
ブルースクリーンに。
さてここで昨日の記事になります。
「コントロールパネル -> プログラム -> プログラムと機能 -> インストールされた更新プログラム」
で最新のWindows updateを探し、これを取り消してみました。

そして再起動、見事Windowsが立ち上がりました。(拍手
つまり、このブルースクリーンはWindows updateが原因でした。
これで一応は解決なんですが、昨日書いたようにWindows update を
自動にしておくと再びPCは勝手にWindows updateを行ってまた同じ
トラブルを起こします。

さりとて自動のWindows updateをOFFにしておくと昨日書いたように、
右下に”あなたのPCは危険にさらされています”と言う恫喝が出ます。
自分のPCならそんなメッセージが出ても全く気にしませんが、預かりものなので、
もう少し調べて見ることにしました。

先ずPCの電源を入れて直ぐDeleteキー又は、F2のキーを連打します。
そうするとPCはWindowsを起動せずに、Biosの画面に入ります。
その中の「SATA AHCI Controller Mode 」を AHCI からATAに変更し、
その上で最新のWindows updateをしてみました。
すると全く問題なくWindowsは立ち上がりました。



この結果ちょっと信じられないのですが、セキュリティを強化した最新の
Windows updateが、ACHIのドライバーをウイルスと勘違いしてPCを
止めていたようです。

このPCのドライブはACHIが正しいのですが、とりあえずATAにしておきました。
多少ハードディスクの読み書きは遅くなりますが、デフラグで相当速くなっているので
問題は無いでしょう。
これはWindows updateのバグなので、次のupdateで治る可能性はあります。
もし、同じトラブルでこのブログに流れ着いた人は、とりあえずATAにして使っていて、
しばらくしてハードディスク遅いなと感じたら、ACHIに再挑戦することをお勧めします。

PCを直すよりも、直した経緯をブログに書く方が数倍疲れますね。


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