帰って来たか
雪のさんさんと降る日、私は必至で庭の雪かきを。
するとキジバトが飛んで来て、家の敷地にはってある低い電線に止まった。
昨年の夏にせっせと餌を食べに来たキジバトのチーヤンは、11月に
姿を見せなくなった。
そのかわりにどう見ても他のハトと一緒にどこかに行き遅れたハトが、
一月の中ごろまで餌を食べに来ていたが、その後来なくなった。
そのハトがいつ来ても餌を食べられるように、餌鉢にハトの餌を入れて
おいたのだが、今朝見るとその餌が殆ど食べれれていたのだ。
「そうか、行き遅れたハトがまた戻って来たのか」と私は思っていた。
でもそのハトは人の姿を見ると、慌ててどこかに飛び去ってしまう。
普通のキジバトは皆同じで極めて臆病で用心深い。
軒下まで入って来て餌を食べるハトはどちらかといえば、例外である。
しかし、今目の前にいるハトは、私の姿を見ても逃げないし、結構近いところから
何かを確かめるように私をじっと見ている。
「え!チィータン?」と思わず声をかけた。
そのハトはさんさんと降る雪の中で、じっと私の方を見ていたが、私が
近づいて行ったら、ぱっと舞い上がって、飛んで行った。
あれは間違いなくチーヤンだった。
今年も帰って来た。
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