イザベラ・バード

igoten

2016年07月14日 08:25



イザベラ・バードはイギリスの女性旅行家。
明治初期に一人で日本の辺地を旅行し、1878年(明治11)
6月から9月にかけ『日本奥地紀行』は執筆さる。
かなり辛口の批評で読んでいて面白い。

『私はそれから奥地や蝦夷を1200マイルに渡って旅をしたが、
まったく安全でしかも心配もなかった。
世界中で日本ほど婦人が危険にも無作法な目にもあわず、
まったく安全に旅行できる国はないと信じている』
と書いている。

『彼らは礼儀正しく、やさしくて勤勉で、
ひどい罪悪を犯すようなことは全くない。
しかし、私が日本人と話をかわしたり、
いろいろ多くのものを見た結果として、
彼らの基本道徳の水準は非常に低いものであり、
生活は誠実でもなければ清純でもない、
と判断せざるをえない』
イザベラの言う基本道徳とはキリスト教のそれである。

「伊藤は私の夕食用に一羽の鶏を買って来た。
ところが一時間後にそれを絞め殺そうとしたとき、
元の所有者がたいへん悲しげな顔をしてお金を返しに来た。
彼女はその鶏を育ててきたので、殺されるのを見るに忍びない、
というのである。
こんな遠い片田舎の未開の土地で、こういうことがあろうとは。
私は直感的に、 ここは人情の美しいところであると感じた。」
伊藤はイザベラの通訳兼案内役。

「未開の土地」とはどういう状態をいうのだろうか。
当時の日本人の識字率は50%程度だと言われる。
イギリスはたぶん20%前後だろう。
現在でも世界中の平均の識字率は75%だという。

単に文明の向かう方向が違っていただけなのだ。


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