賢者の贈り物

igoten

2009年05月23日 07:01

賢者の贈り物

オー・ヘンリー(著)
「BOOK」データベースより
貧しい夫妻が相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする。 妻のデラは、夫のジムが祖父と父から受け継いで大切にしている金の 懐中時計を吊るす鎖を買うために、 自慢の髪を美容室でバッサリ切り落とし、売ってしまう。 一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲の櫛を買うために、 自慢の懐中時計を質に入れていた。


短編小説の名手オー・ヘンリの短編小説のお手本ともいうべき作品である。
短い一編の小説の中に短編小説で必要なすべての要素が詰まっている。
筋書きは上にも書いてあるが、
貧乏な若い夫婦がお互いのクリスマスプレゼントを買おうとしている。
夫は妻の為に妻の美しい髪に飾る鼈甲の櫛を、妻は夫の為に夫が持つ
自慢の懐中時計にあう鎖をプレゼントに決めている。
しかし貧乏な二人にはそれらを買うお金がない。
そこで妻は自分の髪を売って懐中時計の鎖を買い、夫は妻の為に
自慢の懐中時計を売って櫛を買うのである。

この短編次の文で始まる。
1ドル87セント。
それで全部。
しかもそのうち60セントは小銭でした。
小銭は一回の買い物につき一枚か二枚づつ浮かせたものです。
乾物屋や八百屋や肉屋に無理矢理まけさせたので、しまいに、
こんなに値切るなんてという無言の非難で頬が赤くなるほどでした。
デラは三回数えてみました。
でもやっぱり1ドル87セント。
明日はクリスマスだというのに。
(結城浩 訳)
どうであろうか
「彼女の手の中にあるのは1ドル87セント、そしてそれがすべてであった。」
などと言うつまらない書き出しはしない、さすがに短編小説の名手である。

この短編小説は下のHPで閲覧出来る。
賢者の贈り物
5分で読めるので、読んだことのない人は是非読んでみてほしい。
しばらくの間幸せになれること請け合いである。


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