スレンダートーンのパッドを長持ちさせる方法

igoten

2010年03月20日 07:00

スレンダートーンエボルーションはなかなかのマシンであることが判った。
ただしこのマシン欠点があって一番重要な粘着パッドがかなり 早くダメになってしまうのである。
そこで、ここではなぜこうなるかと言う原因と対策を考えるのだ。

先ず粘着パッドとは何であろうか?
EMSの場合の粘着パッドは導電性の粘着パッドで有り、これを 皮膚に貼り付けることによって電流を流すのである。



写真は以前に記事を書いたStyleWaveの粘着パッドである。
この構造は一番オーソドックスなもので、パルス発振機からの電線の先に ホックが付いている、そしてポックのもう一方は導電のビニールにカシメて ありその導電ビニールに粘着パッドが付いているのである。

従って電流はホックを止めることにより導電ビニールから導電パッドに 流れ、最終的に皮膚に達することになる。
下の図をご覧いただきたい。





さてスレンダートーンの粘着パッドは両面が粘着パッドになっていて、 真中に導電性のビニールが入っている。
電流を流す電線が繋がっていないのである。
その代りにベルトの布の部分に金属がカシメてあって何とこの金属に 導電パッドが粘着することによって電流が流れる。

なぜこのような構造になっているかと言うとこの構造だと左右のパッドを 自由にずらすことによってパッドの位置を調整することが可能なのだ。
Style waveの様にパッドを自由に貼り付ける方式は、太った人でも痩せた人でも 自由にパッドの位置を変えればよいのであるが、スレンダートーンのベルト方式 ではそうはいかない、そこで電極にパッドを貼り付ける方法でその問題を 解決したのである。

なるほどこれはいい方法であるが、実はここに落とし穴がある。
パッドと金属の接触面積が小さい為に電流が集中して接触部分のパッドが まっ先にへたってしまうのだ。
パッドがへたると電流が流れにくくなり、強い出力が出ないのだ。
金属とパッドの接触面がへたったか否かはパッドをはがして接触面を 観察して、その部分が乾燥していたり、色が変わっていればへたった 証拠である。

(パッドをはがして金属との接触部分を観察してその部分に粘着力が
無い場合は完全にへたっている)

殆どの人は皮膚の接触部分が汚れたり消耗したためにパッドが駄目になった と思うのだが、実はこの金属とパッドの接触部分が最も消耗が激しいのである。

ではパッドが消耗したらどうしたら良いのだろうか、まっ先にやることは パッドをひっくり返すことである。
このパッドは裏表があるように見えるが実は同じものである。
従って裏表をひっくり返すと皮膚に接していたパッドは部分的なへたりは 無いのでパッドが復活するのである。

さて金属とパッドの接触部分だけではなく皮膚に貼りつく部分の粘着度 が落ちた場合はどうしたらいいのであろうか?
先ず粘着パッドを水で洗う、こうすると粘着力が戻る場合がある。

これでも駄目な場合はどうすれば良いにだろうか?
もう一度図を見てほしい、粘着パッドは3層になっているこれはゆっくりと めくると3枚にはがれるのである。

(パッドを3枚におろした写真である、一番右側が導電性ビニール)

そうこれを3枚にはがして粘着パッドをひっくり返して貼り付けるのである。
こうするとほぼ新品同様のパッドが出来上がる。

また明らかに金属とパッドの接触部分がへたっている場合は、接触部分を ずらして位置を変えればいいにである。

さてここまでやればほぼ何もしない時の3倍くらいは使えると思う。
でもまだこれでは満足しないのだ。

一番消耗の激しいのは真ん中のパッドである、しかしよく見てほしい、 このパッド裏側は金属の電極に貼りつく部分がある程度あれば こんな広い面積は要らないのだ。

そこで金属の部分を中心に全体の面積の半分くらい残して 粘着パッドを切ってしまう、そして切り取ったパッドは、 適当な大きさに切ってへたった金属に接触する部分に貼り付けるのだ。


こうするとへったパッドがかなり改善されるのである。
これで何もしない時の5倍くらいは使えるだろう。

さてここまで使い倒したら後はパッドの交換しかないが、 交換用のパッドは、Yahooのオークションで1セット520円 送料は3個まで80円で売っている。
とりあえず3個位は買って置いた方が何かと便利である。


関連記事