ユンボ8(最終回)
技術者:「主任、評価試験はまた失敗しました!」
主任:「何がいけなかったのかね。」
技術者:「どうも肩の部分の防水塗料にクラックが
入って、そこから涙が浸透して、電気回路が
誤動作をしたようです。」
主任:「失敗はかれこれ、これで4回目になるな。
発売まであと3か月、急がなければ。
それと、このことはしばらく会社の上層部には
内緒にしておこう。」
技術者:「主任、今回のU-3Rの暴走ははかなり危険でしたね。」
主任:「そうだな、前回も評価試験中に家を3軒壊したが、
今回の相手が人間だったらと思うとぞっとするな。」
技術者:「やっぱり最終評価はお金がかかっても、
アンドロイドを使うしかありませんね。」
主任:「うん、最終的に安全が確認できるまではその方法しか
有るまい。
ところでロボットの修理にはどのくらい時間がかかりそうかね。」
技術者:「U-3Rの防水塗装のやり直しは簡単なのであまり
時間はかからないでしょう。
ただしアンドロイド型のロボットは腕と胸の部分に
かなりの損傷を受けていますので、修理には3日程
かかると思います。」
主任:「確かにU-3Rにあれだけの力で締め付けられれば、
アンドロイドの首から下は使い物にならないだろう。
首と胴体を切り離して下の部分は新しくするように、
修理部に連絡してくれ。」
技術者:「わかりました主任。」
主任:「それでは評価試の再開は一日安全をみて4日後としよう。
それとアンドロイド型ロボットの記憶は完全にリセット
するように伝えてくれ。」
技術者:「記憶を完全に消去するんですね、それでは評価は
全て初めからとなりますが、それでよろしいでしょうか。」
主任:「仕方ないな、テストは全て初めからやり直そう、
ただし筋書きは前と同じでいこう。」
技術者:「わかりました、主任。」
--- それから4日後 ---
ある日アパートに帰ったら、若い女性が部屋の中に
座っていた。
そして「お帰りなさい」と彼女は言った。
私は驚いて部屋を飛び出した、そして入口の表札を
改めて見直した.........
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