習性

SFのショート・ショートには
1、未来物
2、批判物
3、ブラック物
4、ナンセンス物
などがありますが、ナンセンス物を一発。
選手:「博士、もっと早く走れる方法はありませんか?」
博士:「うむ、可能な限りの改造は全てやり尽くしたしな」
選手:「このままでは今度のオリンピックの金メダル
獲得は無理な気がします。
お願いですから、何かいい方法を考えて下さい」
博士:「そうだな、そうなればあの手しかあるまい」
選手:「あの手とは?」
博士:「君に犬の遺伝子を注射するのじゃよ」
選手:「私に犬の遺伝子を! そんなことをして
大丈夫なんですか、博士」
博士:「その辺は研究済みだから、安心しても良いのだ。
ただしくれぐれも水分の摂りすぎには注意が必要じゃ」
選手:「わかりました、博士」
ロンドンオリンピックの100メートル競走は予想どうり
ボルトが圧倒的な強さを見せて、決勝に進出していた。
やがて決勝のスタートが切られようとしている。
そして各選手が一斉にスタートラインに並んだ。
ボルトは落ち着いて、ペットボトルを取り上げると、
水を一口飲んでからスタートラインについた。
ピストルが鳴ると、ボルトは素晴らしいスタート
を切った。
そしてどんどん他の選手を引き離して走ったが、
ゴール手前にあるポールを見ると、
フト立ち止まって、
片足を上げてマーキングをした。
2009年09月07日 Posted by igoten at 07:09 │Comments(5) │SF
特派員報告

これは長野県のある地方新聞のコラムに
載った記事です。
松本市の合同庁舎の入り口から北に向かって、
3つ目の信号を右に折れ、約60m位の行った
所の左側にレンガ造りの少し洒落た2階建のビルが
建っています。
そのビルの1階はレストランで、2階は整形外科
病院となっています。
本日はこのレストランと病院を紹介します。
整形外科の紹介:
ビルの2階の整形外科は痩身美容では有名な
病院です。
この病院の医院長は画期的な方法で
余分な体脂肪の除去方法を開発しました。
それが今話題の特殊なレーザー光を用いて、
皮膚の上からその皮膚を傷めずにその下の
余分な脂肪を切り取る方法です。
この方法で痩身手術をすると殆ど皮膚を傷めずに
余分な脂肪のみを除去することが出来ます。
皮膚の下で切り取った脂肪はほんの小さな、
穴を皮膚に開けて取り出しますが、その傷は
2週間もすれば跡かたもなく消えてしまいます。
勿論この手術の為に入院する必要はありませんし、
手術はおよそ1時間で終わります。
ただしこの手術は人気が高い為に3カ月先まで
予約が一杯の状況です。
この病院の医院長にお話を伺いました。
「なぜこの様な画期的な方法で、体脂肪を
取り除こうと思われたのでしょうか?」
「私はとにかく無駄と言うことが大嫌いで、
人間に付いている余分な脂肪を何とか
簡単に取り除くことは出来ないか、それだけを
長年考えていて、この方法を開発しました。」
医院長はこの手術方法を開発した当時、喜びの
あまり、毎日何十人と言う患者の余分な脂肪を
取ることに熱中しましたが、やがて彼は
取り去った脂肪を無駄に捨ててしまわなければ
ならないと言うことに気づき、しばらくその手術を
中断したことがあったそうです。
しかし現在は一日10人限定ということで、手術を
行っているとのことでした。
ビルの2階の整形外科は痩身美容では有名な
病院です。
この病院の医院長は画期的な方法で
余分な体脂肪の除去方法を開発しました。
それが今話題の特殊なレーザー光を用いて、
皮膚の上からその皮膚を傷めずにその下の
余分な脂肪を切り取る方法です。
この方法で痩身手術をすると殆ど皮膚を傷めずに
余分な脂肪のみを除去することが出来ます。
皮膚の下で切り取った脂肪はほんの小さな、
穴を皮膚に開けて取り出しますが、その傷は
2週間もすれば跡かたもなく消えてしまいます。
勿論この手術の為に入院する必要はありませんし、
手術はおよそ1時間で終わります。
ただしこの手術は人気が高い為に3カ月先まで
予約が一杯の状況です。
この病院の医院長にお話を伺いました。
「なぜこの様な画期的な方法で、体脂肪を
取り除こうと思われたのでしょうか?」
「私はとにかく無駄と言うことが大嫌いで、
人間に付いている余分な脂肪を何とか
簡単に取り除くことは出来ないか、それだけを
長年考えていて、この方法を開発しました。」
医院長はこの手術方法を開発した当時、喜びの
あまり、毎日何十人と言う患者の余分な脂肪を
取ることに熱中しましたが、やがて彼は
取り去った脂肪を無駄に捨ててしまわなければ
ならないと言うことに気づき、しばらくその手術を
中断したことがあったそうです。
しかし現在は一日10人限定ということで、手術を
行っているとのことでした。
レストランの紹介:
ここのレストランのシェフは若いころ5年間パリで
修行をした経歴の持ち主で、フランス料理の
本なども出版している日本料理界の中でも
著名なフランス料理家です。
このシェフの口癖は「食材は新鮮な物に限る」と
言うことで、その日に使う食材のほとんどは
その日に仕入れるようです。
ここのレストランの売り物は、肉料理で、
『子牛のプロパガンス風煮込み』や
『ラム肉のトマトソース煮』は特に有名で、
遠くからこの料理を食べに来るお客さんで
このレストランはにぎわっています。
しかし本当のグルメがこのレストランに
やってくる目的は1日10食限定の、
『脂肉の トリュフソース煮』を食べる為で、
初めてこの料理を食べた人はこの料理の
舌の上でとろけるような何とも言えない味が
忘れられずに、次回の予約をして帰るそうです。
ただしこの料理は人気メニューなので現在のところ
3か月先まで予約が詰まっているとのことです。
ここのシェフにお話を伺いました。
「このレストランの『脂肉の トリュフソース煮』は
特に評判が高いようですが、一日10食の
限定をもう少し増やすお考えはありませんか?」
「そうすね、そのような要望がお客さんから有ることは
存じていますが、この料理は大変手間がかかるうえに
食材の確保も現在の一日10食が限度となっています。
申し訳ありませんがしばらくこのままで
ご容赦ください。」
なかなか食べられないと、よけいに食べたくなるのが
人の真理と言うものでしょうか。
予約して順番が来るまで待つのもまた楽しみ
なのでしょう。
ここのレストランのシェフは若いころ5年間パリで
修行をした経歴の持ち主で、フランス料理の
本なども出版している日本料理界の中でも
著名なフランス料理家です。
このシェフの口癖は「食材は新鮮な物に限る」と
言うことで、その日に使う食材のほとんどは
その日に仕入れるようです。
ここのレストランの売り物は、肉料理で、
『子牛のプロパガンス風煮込み』や
『ラム肉のトマトソース煮』は特に有名で、
遠くからこの料理を食べに来るお客さんで
このレストランはにぎわっています。
しかし本当のグルメがこのレストランに
やってくる目的は1日10食限定の、
『脂肉の トリュフソース煮』を食べる為で、
初めてこの料理を食べた人はこの料理の
舌の上でとろけるような何とも言えない味が
忘れられずに、次回の予約をして帰るそうです。
ただしこの料理は人気メニューなので現在のところ
3か月先まで予約が詰まっているとのことです。
ここのシェフにお話を伺いました。
「このレストランの『脂肉の トリュフソース煮』は
特に評判が高いようですが、一日10食の
限定をもう少し増やすお考えはありませんか?」
「そうすね、そのような要望がお客さんから有ることは
存じていますが、この料理は大変手間がかかるうえに
食材の確保も現在の一日10食が限度となっています。
申し訳ありませんがしばらくこのままで
ご容赦ください。」
なかなか食べられないと、よけいに食べたくなるのが
人の真理と言うものでしょうか。
予約して順番が来るまで待つのもまた楽しみ
なのでしょう。
この整形外科とレストランはともに毎週水曜日と
日曜日が定休日ですのでご利用の際はご注意下さい。
なおこのビルは整形外科病院の医院長と
とレストランのシェフの共同経営になっています。
なぜならこのお二人は一卵性双生児の兄弟で、
お二人をよく知る人の話だと、二人ともとても
よく似た性格だとのことです、これは余談になります。
波★町 igoten 特派員より
2009年09月05日 Posted by igoten at 07:28 │Comments(8) │SF
上には上が(ショート・ショート)

『ユンボ』はショート・ショートにしては
長いし、短編にしては短いという、中途半端な
ものでした。
そこで昨日の柔道を書いたときに思いついた
ショート・ショートを一発。
「監督! ようやく頼んでおいたロボットが
出来あがってきました」
「おお!やっとできたか、さっそく試してみよう」
そう言うと監督は着ているものを脱ぎ、
白い柔道着に着替えると柔道場の
真ん中に立った。
この監督こそ、その昔のシドニーオリンピックの、
柔道日本代表で無差別級の金メダリストなのだ。
ロボットも柔道着をつけて監督と
向かい合い、静かに立っている。
「行くぞ、 えい!」
掛声もろとも監督はロボットの
柔道着の袖を掴むと、得意技の一本背負いで
投げ飛ばそうとした。
ところがそのロボットは監督の投げに対して、
ひょいと左側に回り込むと、そのまま監督の
両方の袖を掴んで逆に二本背負いで監督を
投げ飛ばした。
「確かに強い! これで日本柔道の将来は安泰だな」
監督は満身の笑みを浮かべ、ゆくり起き上がった。
3か月後、彗星のように現れた日本の
柔道選手が、オランダ ロッテルダムの柔道
会場に立っていた。
この柔道選手は並みいる強豪を退けて、
難なく決勝まで進出して行った。
決勝で対戦する相手は今まで日本人選手に
何度か苦杯をなめさせた中国人選手である。
柔道会場の真ん中で二人は向かいあった。
「今日こそ積年の恨みが晴らせる」
日本側の応援席にいる柔道の監督の
顔は余裕に満ちていた。
「はじめ」審判が掛声をかけた。
と、中国の選手はすばやく日本の選手の襟と
袖を掴み、そのまま上に持ち上げるが早いか
日本選手を畳に上に叩きつけた。
「一本!」審判が中国人選手の勝ちを
宣言した。
畳に叩きつけられた日本選手は
かろうじて立ち上がり、痛めた足を引きずって
退場した。
「ふん、いまごろロボットなど出しても遅い。
我が国は既に5年も前から、日本製の
ロボットを出場させているんだ」
中国側の柔道監督はそうつぶやいて、
日本応援団席にいる、日本側の監督を
一瞥すると、鼻で笑った。
お後がよろしいようで。