フーン

ツバメが巣を作って一番困るのはフン公害である。
特に家の軒先の奥深くに巣を作った場合、その周りには何も
置けないことになる。
私の場合はその辺を考慮に入れて、下に何もない場所に板を打ち付けた。
我が家でツバメが巣を作った場所はバルコニーで、屋根から1mくらいのところに
柱が縦横に走り、ツバメははじめにこの柱の上に巣を作ろうと思ったのだが
私は柱の上にネットを張って、柱の下に板を打ち付けた。
幸いツバメ君はこの板がいたく気に入ってその日のうちに巣作り始めたのだった。
したがって巣の下は何もなく単なる床のコンクリートが有るだけで、
巣からツバメがフンを落としても、掃除はいたって簡単で水を流すことも出来る。
これならツバメの子が孵ってフンの量が増えても問題ないと私は思ったのだ。
ところがそのもくろみには誤算が有った、ツバメ君は巣の板の上だけにいるのではなく、
なんと巣から離れたドアのストッパーのバーの上にも止まっていたのだ。
つまり少し離れたところから巣を監視しているのである。
そして前にも書いたように巣を作り始めると夜は巣の板の上には乗らずに
このドアのストッパーの上で夜を過ごすことになった。
都合の悪いことにそのストッパーの下には木のたたきが有って、案の定その上に
フンが...
まあ仕方がないか、と私はあきらめてたたきを他の場所に移したのである。
ところがめでたくメスが卵を産んでそれを温め始めて気がついたのだが、なんとそのドアの
ストッパーの下には全くフンが落ちていないのだ。
そのストッパーには今も夜はオスのツバメがほぼ3日に2日は止まっているのである。
つまりオスは止まっているとき下にフンを落とさないのである。
であるからしてこの下にフンが落ちていた時にここに止まっていたのはメスなのである。
そんな訳でこの前書いた、相方を追い払ったのはメスのツバメである。
ツバメの世界でも「男はつらいよ」なのだ。
そういえばオスが止まっていた窓枠にはフンをした跡がなかった。
メスは多分産卵の為に大量の餌を食べてオスより大量のフンをするのであろう。
今はフンは巣の真下に落ちているだけで、他には無い。
ツバメもどこかしこにフンを撒き散らすというものではなく、決まった場所にフンを
落とすのである。
まあ今のところの話であるが。
現在はメスは巣の中に、オスはそのすぐ傍の板の上に止まっている。
そろそろ産声が聞こえてもいいかな。
2010年05月28日 Posted by igoten at 07:00 │Comments(4) │ツバメ
私は見た

ツバメの夫婦は本当に仲が良い、巣を作る時は殆ど2匹で
行動していて、ジーと威嚇する時も同時に鳴いている。
一匹が何かの拍子で飛び立つと間髪を入れずにもう一匹も飛び立つのである。
こんなに仲が良いと喧嘩なんか絶対にしないだろうと思っていたのだが、
私は見てしまった。
巣を作り始めて3日位経った夕方である。
私がツバメの為に打ち付けた板は、かなり大きいもので、40cm位の板である。
ツバメが並んで止ろうとすれば10匹くらいは優に止まれるほどの広さを持っている。
ところがこのツバメ君たちはどのような事情があるのかはわからないのだが、
夜寝るときにはこの作りかけの巣の板の上には止まらずに、1.5m程離れた
ドアのストッパーの金属の棒に止まって、まるで遠くから自分の巣を見張っているように
夜を過ごすのだ。
そして私は見たのだ、夕方先に一匹のツバメがこのドアのストッパーのポールに
止まっていた、そしてもう一匹のツバメがその横に止ろうとしたその時、
も一匹のツバメがなんと羽を広げて、嘴でつつくように威嚇して追い払ったのだ。
追い払われたもう一匹のツバメは泣く泣くそこから1m位離れた窓枠の上に。
こんな仲の良いツバメでも虫の居所が悪いと喧嘩をするのであるから、
人間の夫婦喧嘩なんて仕方がないのだ。
さてそこで気になるのは先に止まっていたツバメがオスなのかメスという点である。
勿論私はツバメの雌雄を見分ける知識は無いし、仮に有ったとしても、この時周りは
かなり薄暗く、ツバメを刺激しないように電灯は消してあったのだ。
しかしこの解決困難な問題を私はある確実な物的証拠から解き明かしたのだ。
それは次回のツバメ白書で書きたいと思うのだが、多分誰も予想をしない
方法になると思われる

結論から言うと、先に止まっていたのはメスで追い払われたのはオスなんですがね、
まあこのへんは誰でも想像はつくんですがね、へへへ 。

2010年05月27日 Posted by igoten at 07:00 │Comments(5) │ツバメ
ムフフ
今日朝目が覚めると雨音がしている、その雨音の向こうでカッコウが鳴いている。
カッコウが鳴くと世の中が少し変わる気がする。
と言うのも先日までリンゴを置くと必ずやって来たヒヨドリ君たちが来なくなった。
どこに行っちゃったんだろうね。
今まで毎日来ていた常連が定年で来なくなった、中野の駅裏の
おでん屋の女将さんのようになんだか寂しい気がするのだ。
そこで三脚を持ち出して、高円寺のおせっかいな下宿屋のおばさんよろしく、
我が家の下宿人の留守の間に部屋の中を見させてもらった。

あるある5個、ムフフ、いつ孵るのか楽しみだな。
カッコウが鳴くと世の中が少し変わる気がする。
と言うのも先日までリンゴを置くと必ずやって来たヒヨドリ君たちが来なくなった。
どこに行っちゃったんだろうね。
今まで毎日来ていた常連が定年で来なくなった、中野の駅裏の
おでん屋の女将さんのようになんだか寂しい気がするのだ。
そこで三脚を持ち出して、高円寺のおせっかいな下宿屋のおばさんよろしく、
我が家の下宿人の留守の間に部屋の中を見させてもらった。

あるある5個、ムフフ、いつ孵るのか楽しみだな。
2010年05月24日 Posted by igoten at 07:00 │Comments(7) │ツバメ
目の周りが...

この写真は外国のブログより借りものなのだ。
もうおかしくてコメントが書けないのだが、この写真を見ていてはたと
思い当たることがあった。
このアライグマもそうだけど動物の中には目の周りが黒いものが多い。
これはきっと他の動物に目の動きを見せない為のものではないかな。
我が家のツバメ君は私が明らかに見ている時は巣の所に来ない。
ちょっと離れた窓枠に止まってこちらを見ている。
そう言う時はたいがい「ちちち、ジー」と鳴く。
そして私が目をそらすとたちまち巣にやって来る。
私が見ていなければ巣の近く1m位にいても平気でやって来るのだ。
もうこれは私の顔の向きと眼の動きを見ているとしか思えないのである。
確かに動物が他の動物を攻撃する時は必ず相手を凝視するから、
目を見ることが出来れば相手も攻撃を事前に察知することが出来る
ことになる。
しかし目の周りが黒いとその動物の目の動きは極めてわかりずらいものとなる。
目の周りが黒い動物が多いのはそのためではないかと私はつらつら考えるのだ。
そして私はこの研究成果をアメリカの雑誌『ネイチャー・アニマル』に投稿
しようと思っている。
(これはウソですそんな雑誌は有りません)
2010年05月13日 Posted by igoten at 07:00 │Comments(5) │ツバメ
ツバメ白書
上の写真のちょっと生意気そうな顔で安曇野の空を飛びまわっている鳥が
我が家に同居することになった「ねじまきツバメ・ジー」である。
「え!なに 村上春樹に『ねじまき鳥クロニクル』があるって」 そうです、このツバメはその鳥の遠い親類に当たるのです。
なぜ「ねじまきツバメ・ジー」と呼ぶのかと言うと、このツバメはピーピーピーと 鳴いた後必ず最後に「ジー」と言う音を発します。
この音が丁度時計のねじを巻くような音なのです。
と言っても今の人たちは時計のねじを巻く音など知らないか。
最後にジーと言うあたりは誠に信州に適した鳥ではないか。
このツバメはゴールデンウィークの初日に突然夫婦でやって来て、我が家に 住まうことになったのです。
我が家は私が物心つく頃から猫と言うものを絶やした事が無かったのだが、 一年前に飼い猫のねろが死んでしまって、その喪が明ける頃を見計らって 彼等はやって来たのだ。
実はこの夫婦が目を付けた我が家の建物は1年前に古いお風呂を壊して新築したばかりで、 我が家ではこの一角だけが真新しい建物なのだ。
しかもここはポーチとなっていて、夏の間私が食事をしたり本を読んだりするスペースに なっている。
更にここは洗濯物も干せるようになっていて、ツバメの巣の場所としてははなはだ都合が 悪いのだ。
そこで私は鳥よけのネットを張っ巣が作れないようにしたのだが、そんなことにへこたれる 夫婦ではない、夜になると何処からともなく現れ、ちょっとした出っ張りたドアの上などに 止まって寝ているのである。
とうとうう最後には私も根負けして建物の一角に板を張り付けてツバメ夫妻が止まれる 様にしたのだが、彼らはそこが気に入って巣を作り始めてしまったのだ。
もうこうなるとどうにも仕方がない、やりたいようにやらせるしかない、壁や柱は彼らのフンで既に 汚れ始めているのだが。
そんな訳で連休中私はしばしば彼ら行動を観察していたのだが、とても不可解な行動が多い、 そこで色々な疑問を「ツバメ白書」なるものに書き付けてみようと思っているのである。
もちろんブログであるが、さてどうなる事やら。
「え!なに 村上春樹に『ねじまき鳥クロニクル』があるって」 そうです、このツバメはその鳥の遠い親類に当たるのです。
なぜ「ねじまきツバメ・ジー」と呼ぶのかと言うと、このツバメはピーピーピーと 鳴いた後必ず最後に「ジー」と言う音を発します。
この音が丁度時計のねじを巻くような音なのです。
と言っても今の人たちは時計のねじを巻く音など知らないか。
最後にジーと言うあたりは誠に信州に適した鳥ではないか。
このツバメはゴールデンウィークの初日に突然夫婦でやって来て、我が家に 住まうことになったのです。
我が家は私が物心つく頃から猫と言うものを絶やした事が無かったのだが、 一年前に飼い猫のねろが死んでしまって、その喪が明ける頃を見計らって 彼等はやって来たのだ。
実はこの夫婦が目を付けた我が家の建物は1年前に古いお風呂を壊して新築したばかりで、 我が家ではこの一角だけが真新しい建物なのだ。
しかもここはポーチとなっていて、夏の間私が食事をしたり本を読んだりするスペースに なっている。
更にここは洗濯物も干せるようになっていて、ツバメの巣の場所としてははなはだ都合が 悪いのだ。
そこで私は鳥よけのネットを張っ巣が作れないようにしたのだが、そんなことにへこたれる 夫婦ではない、夜になると何処からともなく現れ、ちょっとした出っ張りたドアの上などに 止まって寝ているのである。
とうとうう最後には私も根負けして建物の一角に板を張り付けてツバメ夫妻が止まれる 様にしたのだが、彼らはそこが気に入って巣を作り始めてしまったのだ。
もうこうなるとどうにも仕方がない、やりたいようにやらせるしかない、壁や柱は彼らのフンで既に 汚れ始めているのだが。
そんな訳で連休中私はしばしば彼ら行動を観察していたのだが、とても不可解な行動が多い、 そこで色々な疑問を「ツバメ白書」なるものに書き付けてみようと思っているのである。
もちろんブログであるが、さてどうなる事やら。