不正
あるスーパーでリンゴと家人に頼まれた小物を
買ってレジに出したら、レジの女性が、「○○
カードはお持ちですか?」と尋ねた。
最近は必ずと言って良いほどカードの有無を聞かれる
ようになった。
「ありません」と私が言うと、そのレジの女性は、
「私のカード使わせてもらいます」と小声で言って、
自分のカードをポケットから出して機械に通した。
もしかしたら私が放棄したポイントをレジの女性が、
自分のカードに加点したにかも知れないと疑ったが、
私の聞き違いかも知れないと思い、その時は何も言わずに
レシートを受け取って外の出た。
そのスーパーの駐車場で、荷物を助手席に置きながら、
受け取ったレシートを見ると、私が持っていないカードに
加点されていた。
レシートにはレジを打った女性の名前が書いてある。
晩秋の陽はつるべ落としである。
さっきまで暖かかった日差しが消えて、冷たい北風が
吹いていた。
薄暗くなった駐車場で、私は問題のレシートを握りしめて、
どうしたものかと考えていた。
買ってレジに出したら、レジの女性が、「○○
カードはお持ちですか?」と尋ねた。
最近は必ずと言って良いほどカードの有無を聞かれる
ようになった。
「ありません」と私が言うと、そのレジの女性は、
「私のカード使わせてもらいます」と小声で言って、
自分のカードをポケットから出して機械に通した。
もしかしたら私が放棄したポイントをレジの女性が、
自分のカードに加点したにかも知れないと疑ったが、
私の聞き違いかも知れないと思い、その時は何も言わずに
レシートを受け取って外の出た。
そのスーパーの駐車場で、荷物を助手席に置きながら、
受け取ったレシートを見ると、私が持っていないカードに
加点されていた。
レシートにはレジを打った女性の名前が書いてある。
晩秋の陽はつるべ落としである。
さっきまで暖かかった日差しが消えて、冷たい北風が
吹いていた。
薄暗くなった駐車場で、私は問題のレシートを握りしめて、
どうしたものかと考えていた。
2014年11月24日 Posted by igoten at 18:26 │Comments(5) │その他
メダカの話
先週の日曜日の朝、畑でトマトの棚の片づけをしていると、
近所のTさんが何か思いつめた表情で私の所に来た。
「頼みがあるんですが」とTさんは言う。
弱ったことになったなと内心私は思う。
Tさんと私にはほとんど接点が無い。
そのTさんのたっての頼みとなると、それはもう結構面倒な
ことに違いない。
警戒する私。
「月曜日からリンゴの収穫が始まるんですが...」とちょっと
言いづらそうにTさんは口ごもる。
Tさんの家は専業農家で、私の近所内では一番の大農家だ。
「かなり忙しくなるんで」
Tさんは続ける。
「実は春に頂いたメダカ結構大きくなったのですが..」
え!メダカと私は思う。
「面倒を見ている時間が無いんで、預かっていただけませんか?」
とTさんは言った。
しばらくぼーっとしていた私はようやく状況が呑み込めた。
「メダカの面倒って?」と私は尋ねた。
「一週間に一回水を変えて、毎日餌をやっているんですが」
とTさん。
「あれ、メダカの水なんてそんなに変えなくても良いんですよ、
うちなんか年に2回しか変えないし、
冬は餌なんかやらなくても良いんです、
藻なんかが生えるとそれを食べいるようですよ。
メダカの水槽の水が、全部凍らなければ、面倒なんて見なくても
メダカは春まで生きていますよ。」
と私が言うとTさんは安心した様子で帰って行った。
もうすぐ真っ赤なリンゴのフジが店頭に出る。
近所のTさんが何か思いつめた表情で私の所に来た。
「頼みがあるんですが」とTさんは言う。
弱ったことになったなと内心私は思う。
Tさんと私にはほとんど接点が無い。
そのTさんのたっての頼みとなると、それはもう結構面倒な
ことに違いない。
警戒する私。
「月曜日からリンゴの収穫が始まるんですが...」とちょっと
言いづらそうにTさんは口ごもる。
Tさんの家は専業農家で、私の近所内では一番の大農家だ。
「かなり忙しくなるんで」
Tさんは続ける。
「実は春に頂いたメダカ結構大きくなったのですが..」
え!メダカと私は思う。
「面倒を見ている時間が無いんで、預かっていただけませんか?」
とTさんは言った。
しばらくぼーっとしていた私はようやく状況が呑み込めた。
「メダカの面倒って?」と私は尋ねた。
「一週間に一回水を変えて、毎日餌をやっているんですが」
とTさん。
「あれ、メダカの水なんてそんなに変えなくても良いんですよ、
うちなんか年に2回しか変えないし、
冬は餌なんかやらなくても良いんです、
藻なんかが生えるとそれを食べいるようですよ。
メダカの水槽の水が、全部凍らなければ、面倒なんて見なくても
メダカは春まで生きていますよ。」
と私が言うとTさんは安心した様子で帰って行った。
もうすぐ真っ赤なリンゴのフジが店頭に出る。