パルセータ

parusu
左が新品のパルセータ、大きさが異なる様に見えるのは


「洗濯機の羽根が回らないのよね」と家人が言う。
ちなみに洗濯機の羽根のことを『パルセータ』という。

"ついに壊れたか"と私は思った。
洗濯機は家電の中でも特に使い方が激しい。

「その洗濯機いつ買ったっけ?」と私が聞く。
購入時に洗濯機の見えるところに、マジックインキで、
購入年月日を書いておいた。
洗濯機の品番は「NA-F70PX3」、パナソニック製である。


「ちょうど10年前ね」と家人。

「10年か、寿命かも知れないな」と私。
家電の寿命はおよそ10年である。

「たった10年で壊れたんじゃたまらないわね」と家人。
メーカーが聞いたらひっくり返るような、めちゃくちゃなことを言う。
歳をとると10年なんてあっという間なのだ。

「家電の部品の保守期限は7年だから、もしモーターが
駄目だとしたら、修理出来ないかも」と私。

まあとりあえず見てみようと洗濯機にぎっしり詰まった洗濯物を
取り除いてもらい、水を払ってから洗濯機の底にあるパルセータを手で
回してみた。

するとパルセータは何の抵抗も無くスルスルと回ってしまう。
もしかするとパルセータの中心についているネジが緩んだのかも知れない。
そう思って、ドライバーで回してみると、案の定緩んでいた。

「単にネジが緩んでいただけかもしれない」と私。
そしてそのネジを強く締めて、再びパルセータを回してみると、今度は
かなり抵抗が有る。
「よしこれで治ったぞ」と私。

そこで家人は先ほど取り除いた洗濯物を元に戻し、
新しい洗剤を入れて再び洗濯機を始動した。
これで一段落かと私は思ったのだが。

しばらくして、
「やっぱりダメなようだわ」と家人。

「え! しょうがないな」と私。
びしょびしょに濡れた洗濯物をまたせっせと取り除き、水を抜くのを
もどかしく、パルセータを手で回してみる。
するとしっかり締めたはずのパルセータがスルスルと回ってしまった。
ドライバーでネジを回してみると、これも力の限り締めたはずのネジが
緩んでいる。

「おかしいな」と言いながら私は、パルセータそのものを外してみた。
パルセータは大部分がプラスチックの羽根なのだが、その中心に
金属が鋳入(いこん)で有り、その金属部分に穴が開いていて、本体から
突き出ている、シャフトと勘合するようになっている。



そのシャフトは上から見ると凹凸がある、星のような形状をしていて、
その部分と、パルセータの真ん中の金属部分の溝が勘合して、
回らない構造になっている。

しかし私の外したパルセータの穴には溝が無く、丸い穴が開いているだけである。
いわゆる”なめてしまった”のだ。
なめるとは、固いシャフトの突起が、パルセータの溝をドリルのように
削ってしまったと言うことである。

これではいくら中心のビスを締めても、少し回転方向に力がかかると
回ってしまうはずである。
「これは治らないな...」と私。
たぶんメーカーに問い合わせても、部品は手に入らないだろうと、
殆ど諦め状態で、それでもと思い洗濯機の型番と”パルセータ”で検索。
すると、何と、サードパーティーでパナソニック製のパルセータを
売っているではないか。
価格は3、000でそれほど高くない。
さっそく注文した。

しかし部品がくるまで3日~4日かかる。
「うちに洗濯板って有ったけ?」と私。

「そんな物無いわよ」と家人。

「しばらく洗濯物は手で洗わなくっちゃ」と私。

「自分の物は自分で洗ってもらうから」と家人。

これには参った。

何とか今のパルセータをしばらくの間使わなければと思案六法。
まあとりあえず、軸が回るのを防げば良いのだが。

そこで軸に輪ゴムをぐるぐる巻きつけて、その上からパルセータを
はめ込み、中心のビスを固く締めた。
そしていつもの半分ほどの洗濯物を入れ、選択自動のスイッチをONにした。
するとどうだろう、洗濯機は快調な音を立てて、選択を開始し始めた。

結局注文したパルセータは3日ほどで来た。
その間は応急処置で、家人は普通に洗濯していた。

新しいパルセータを付けてもらった我が家の洗濯機は、まるで
新品のような軽快な音を立てて、毎日せっせと洗濯をしている。
「これでまた10年は大丈夫ね」と家人。

殆どの電気製品は壊れても工夫すると治ってしまう。
そして物を買わない我が家の貯蓄は、ますます増える一方で、
頑張っても使いきれないかも。(ん!?)

  


2013年05月21日 Posted by igoten at 11:23Comments(7)その他

ベビー・スピナッチ

ho
ベビー・スピナッチ(ホウレンソウの若葉)

久々の雨、恵みの雨だ、今日の朝は野菜の水やりから解放された。

昨年の初秋に冬食べる為のホウレンソウを畑に蒔いた。
ホウレンソウの種は普通の菜の種より硬いので、芽が出るまでに
すこし時間がかかる。

芽が出て葉が少し大きくなるまで毎日せっせと水をやり、葉の大きさが10cm
位までになったので、これで今年の冬は少しずつホウレンソウが食べられる
と思ったのだが、しばらくしたら全て無くなってしまった。

「ホウレンソウの若葉って美味しいのよね」と家人が取ってせっせと
料理したのだ。
確かにホウレンソウの若葉は柔らかくて、香りも薄くとても美味しい。

畑にホウレンソウが無くなってしまったので、私はあわてて新しい種を蒔いた。
このホウレンソウも間もなく芽が出て、葉が10cm位になった時に、あっという間に
食べられてしまった。
結局冬の間に食べるホウレンソウは無くなってしまったのだ。

そこで春一番にホウレンソウを蒔いたのだ。
そのホウレンソウがようやく10cm位になった。
このホウレンソウもすでに端の方から無くなって来ている。

畑から取って来たホウレンソウの若葉を、さっと水洗いしてにんにくの効いた
サラダオイルで食べる。
何たる贅沢!!


  

2013年05月20日 Posted by igoten at 08:16Comments(2)

いも見ざるまに

 

筒井つの 井筒にかけし 
まろがたけ 過ぎにけらしな 
妹見ざるまに


と言うことで、4月の下旬に植え付けたジャガイモが、
しばらく見ない間に大きくなっていた。
秋の収穫がまちどうしい。(笑
採れたてのジャガイモで作るコロッケは最高なんだよね。

土の中に有るジャガイモはどうやって上と下を見分けて、
土の上に芽を出すのでしょうか。
ジャガイモの遺伝子の中に重力センサーが有るんでしょうかね。
植物は不思議なことが多い。

  

2013年05月17日 Posted by igoten at 09:42Comments(4)その他

きぬさやのような人

kinusaya

”きぬさや”の花が咲いている。

きぬさやは決して主役にはなりえない野菜なのだが、
色々なレシピに色と独特な食感を与える。

お吸い物なんかに入れても良いし、親子丼などの
卵とじには良く合う。

ほとんど味がしないのだが、他の食材を引き立てる。
きぬさやのような人はどこの会社でもけっこういるけど、
仕事をバリバリこなしたりはしない。
こういう人ばかりだと会社が成り立って行かないところに
難しさがある。

きぬさやは近くに何かあると直ぐにツルが巻き付き、
一度巻き付くとなかなか取れない。
生育状態はその味ほどは、あっさりはしていないのだ。

さっぱりした人かと思い付き合い始めたら、いがいと粘着質
だったりしてね。

  

2013年05月16日 Posted by igoten at 13:35Comments(2)食事

野菜たち



毎日暑い日が続いています。
この暑さで、畑の野菜たちがいっきに大きくなりました。

春先に蒔いた小松菜がようやく食べられるようになり、
半分は私が、半分はギャング(インコ)達が食べます。

畑に蒔いたつるなしインゲンのモロッコは、芽が出たところを、
ハトのチーヤン達が綺麗に平らげました。
クー(涙)。
  

2013年05月15日 Posted by igoten at 08:16Comments(2)その他

ソラマメを植える



春なれや名もなき山の朝霞
            ばせう

上の写真は本日朝の安曇野である。
少し紫がかった薄霞が山にかかっている。
春ですね。


昨日は朝起きると、ウグイスとカッコーが鳴いていました。
いつもならウグイスからカッコーに上手にバトンタッチするのですが、
今年は気温が定まらない為、鳥たちも混乱しているのでしょう。
おかげで豪華なコラボレーションを聞くことが出来ました。

例年なら、トマトやキュウリ、ナスなどの苗を連休中に植えるのですが、
今年は朝の霜が怖くて、まだ誰も植えていませんでした。

この土曜日と日曜日に一気に植えようと思っていたんですが、
土曜日の雨で出鼻をくじかれ、少々の焦り。

すわ出陣と大慌てで、苗を買い込み、トマトを中心に、ナス、キュウリ、
ピーマン、シシトウ、辛い唐辛子、キャベツ、枝豆、ソラマメを植えました。

ソラマメを作るのは初めてです。
4本植えましたが本当に収穫出来るのかな。


私 「ソラマメって大きくなったら手(支柱)がいるのかな」

家人「当たり前でしょ、ソラマメって何だか知ってるの、ジャックと豆の木
   の豆よ、どんどん空に向かって伸びて行くんだから」

私 「なるほど...」

  

2013年05月13日 Posted by igoten at 11:20Comments(2)その他

逆数するは我にあり

Fxbook

この本は全てFXについて書かれたものである。
この2か月ばかりの間に、この倍近いFX関連の
本を読んだ。
1ドル100円になったので、そろそろ卒業かなとも
思うのだが....

妙な時代になったものである。

昼間は「ホーホケキョ」と鳴く鶯の声を聞きながら、一本100円で
農協のスーパーから買ったナスの苗を、”明日の朝は霜が来ないかしら?”などと
心配しながら植え、夜になったらPCの前に座って、「エイ!ヤ!」とクリック一発で
1万ドルのドルを買っている。

この何ケ月かすっかりFXにはまってしまったのだ。
思えば私の人生の半分くらいは円高でいじめられた気がする。

だいたいにおいてメーカーが作る製品のコストは販売価格の70%位である。
つまり利益は製品価格の30%位なのだ。
1ドルが100円から70円に下がると、輸出製品は全く利益が無くなる。
小泉首相のとき、1ドル120円位が一番居心地が良いと言っていた円が、
リーマンショックの後、あれよあれよという間に70円台に突入してしまった。

何もしなければ当然輸出商品は売れば売る程赤字である。
しかし日本企業は努力に努力を重ね、下請けをたたきにたたき、
派遣社員を奴隷のように使って(笑)、何とか収益を上げてきた。

しかし大震災でへとへとになった日本に更に円高が襲いかかる。
しかも日本の家電メーカーと自動車メーカーを狙い撃ちした韓国企業が、
追い打ちをかける。
そもそも弱小通貨のウォンが目立たないことを良いことに、韓国政府は
ウォンを売りに売りまくり、”1ウォンって0.1円だったよね”と言う我々が、
ふと気がつくと、何と、1ウォンが0.06円になっているではないか。

次の記事は朝鮮日報の記事である。
”韓国は液晶パネル大国だ。2000年代半ば以降、
10年近くにわたり、世界の液晶パネル市場で首位に立っていたのは、
サムスン電子かLGディスプレーだった。
両社による液晶パネルの輸出額は今年30兆ウォン(約2兆1700億円)を超える見通しだ。

しかし、その内情を見ると、依然として「砂上の楼閣」だ。
サムスン電子、LGディスプレーが生産する液晶パネルの国産化率は70%に届かない。
特に一部の重要部品は国産化率がゼロのケースも多い。
例えば、液晶は独メルク、日本のチッソなどから全量輸入している。
液晶を覆うガラス基板の前後に貼り付ける偏光板は富士フイルム、
コニカなど日本企業に頼っている。”

液晶は日本のお家芸であった。
しかしサムスン電子やLGはリストラや退職になった日本人技術者を雇い、
日本の技術を使い、日本製品を分解して技術を盗用するいわゆる
リバースエンジニアリングを行って液晶テレビを作った。
そしてそれをウォン安を背景に売りまくったのである。

1ドル100円は転換点である。
私の自作のソフトは、1ドルが100円に近付くとアラームが鳴る
ように作ってある。
夜中にアラームが鳴って何度かとび起きた。
しかし円は期待する私を尻目に、もうほんの紙一重の所で、ストンと
元に戻ってしまった。

もうこれは1ドルが100円になることは無いのではないかと思い始めた時、
朝の3時にPCがけたたましくアラームを出した。
まさか、と思っている私の目の前で、円ドルを示すローソク足がスルスルと
伸びて、100円のラインを突き抜けた。

たぶんこれは大きな転換点になるはずだ。
日本の逆襲がはじまる。


  

2013年05月11日 Posted by igoten at 11:15Comments(4)FX

涙の100円

dollar

今朝3時、見ました、ローソク足がスルスル伸びて行って、
100円のラインを超えるのを。
涙が出そうになりました。

この日をどんなに待ちわびた事か。

祝!! 1$ = 100円!!!



  

2013年05月10日 Posted by igoten at 14:16Comments(0)