VW high up! 試乗レポート(5)

VW high up! 試乗レポート(5)

最初に乗ったドイツ車はサンタナであった。
まだドイツが東西に分かれ、北欧のフィヨルドにソ連の潜水艦が
浮上して大騒ぎとなり、羽田では片桐機長が滑走路ではなく、海の
上にジャンボを着陸させていた。

デュッセルドルフ郊外のVWのディーラーからシュルッセル(キー)
を受け取って乗り込んだサンタナの第一印象は、「シートの固い車だな」
であった。
特にどうと言うことのない車のように見えたが、ディーラーの
帰りにアウトバーンに乗った時、まるで道路に張り付いたように
走るこの車に舌を巻いた。
それまではヨーロピアンフォードのタウナスと言う車に乗っていたのだが。

当時私の仕事は出張が多くて、月曜日の午後に飛行機に乗って出かけ、
金曜日の午後に帰って来るパターンが多かった。
月曜日にデュッセルドルフ空港に車を置いていくのである。

色んな国を回り、金曜日にぼろきれのように疲れて、空港から出てくると、
薄暗い空港の駐車場にぽつんと寂しそうにサンタナが待っていた。
車と言うのは何か金物で出来たペットのような物のような気がする。
車に乗り込んでエンジンをかけると、何かほっとして自分の
国に帰ってきたんだな、という気がした。

閑話休題
up!に乗り込むとやはり少し硬めで、ホールド感の良いシートが
待っている。
ドイツ人の体形と日本人の私の体形では相当な違いが有ると思うのだが、
しっかり体を支えるシート設計と言うのは、椅子の文化が根ざした国だから
出来るのだろうか。
シートの素材もメッシュのような感じで、何か少し硬い繊維で出来ている。
手で触った感じはあまり良くないのだが、座り心地は素晴らしい。
ドイツの車だなと言う感じである。

イグニッションキーの溝はハンドルに隠れて、前に覗き込まないと、
運転の姿勢では全く見えない。
キーは持ち手とキーそのものが十字になっている感じなので、
直感的にどの角度で差し込めばいいのか判断しにくい。
キー溝にキーを差し込み、一回持ち替えてキーを回すことになる。
キーを指す角度を90°変えれば、持ち替えなくても良いような
気がするのだが、慣れの問題か。

エンジンを始動するにはブレーキペダルを踏む必要があるが、
この時はまだ、ブレーキのパワーアシストが効いていないので、
硬いブレーキをガンと踏むことになる。
昔の車はアクセルを踏みながらエンジンをかけたが、今の車は
アクセルを踏まない。
時々迷ってしまうことが有るのだが、ブレーキを踏んでエンジンを
始動する場合は全く迷いが無い。

エンジンのかかりは日本車より良くない気がするが、エンジン音が
比較的低いのでそう感じるだけかもしれない。

続く...


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2016年03月11日 Posted byigoten at 08:13 │Comments(2)その他

この記事へのコメント
イラストの謎が解明できて、歯茎の痛みも忘れるほど爽快です。
“ATZ - Automobiltechnische Zeitschrift”、「自動車技術雑誌」とは、
“1898年設立の世界最古の既存の自動車雑誌”、との翻訳です。

ところでtechnischeのchの発音記号は、“k”ではなく“ç”でした。
「舌端音又は前舌音、口笛を吹くときの音」とは、「ピュー」でしょうか?
単語例の中にMädchenがあり、“chy”「チュ」だと判明した次第です。
Posted by 徒然man at 2016年03月12日 06:32
徒然man さん
 普通は画像を思切り小さく表示して、見た人が大きくしようと
 クリックしたときに、リンク先に飛ぶという手法が
 とられるんですが、分かり難くてすみませんでした。

 おっしゃる通りに「ATZ」は世界的にも最も権威のある
 自動車雑誌です。
 
 ドイツ国民学校落第生の私なので、ドイツ語の発音はあてに
 なりませんが、「technische」は日本語で書くと
 「テクニッシェ」です。
 
 作曲家のJohann Sebastian Bach(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ)
 はアメリカでは「バッチ」と呼ばれていました。
Posted by igotenigoten at 2016年03月12日 11:02
 
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