本だけ持って

良くコマーシャルでＥＭＳでお腹周りが５ｃｍも細くなったと言うのを見ます。
「ＥＭＳでお腹周りの脂肪は取れるのか？」今日はこれを考えてみます。

難しい理論は別として、脂肪が体内に蓄積されないようにしたり、一度蓄積された 脂肪が消費されるにはどうしたらいいのでしょうか？
答えは簡単で需要と供給のバランスを調整すればいいのです。

つまり脂肪を摂取するのを控えるか、筋肉による脂肪の消費を多くすれば 良いのです。

「ＥＭＳトレーニングをしたら脂肪の摂取が減りました」などと言う事は あり得ませんから、「ＥＭＳトレーニングで脂肪が燃焼されるのか？」と言う事が問題になります。
ＥＭＳトレーニングは筋肉を電気刺激で動かすものですから、もちろん 脂肪は燃焼します、そんなことを言えば貧乏ゆすりでも脂肪は燃焼します。
問題はどの位燃焼するかなのです。

エネルギーは最後には全て熱になります、つまりどの位脂肪が燃焼したかは、 身体がどの位温まったかでおよその見当が付くのです。

残念ながらＥＭＳは効率よく狙った筋肉を刺激して運動させます、その為に 全身に汗をかいたりすることはありません。
その意味ではＥＭＳは効率の良いダイエット(脂肪を燃焼させると言う意味で）では 無いのです。

ではＥＭＳは貧乏ゆすり程度にしかダイエット効果が無いのしょうか？
これもNOなのです。
実は筋肉を増強することはダイエットに繋がるのです
1000CCの車と５０００ＣＣの車があります、同じ１０Ｋｍの道を走っても ５０００ＣＣの車の方がガソリンを消費します。
つまり同じ生活をしていても筋肉の多い人と少ない人では基礎代謝量が 違います。
ＥＭＳトレーニングで大きな筋肉である腹筋を増強することにより、 基礎代謝量が変化します、そしてこれにより太りにくい体質になることは 間違いないのです。

これは何となく最近身体が引き締まって体重が減ってきたなと言うような 感じになります。
ただしこれはお腹周りは１か月で５ｃｍ細くなったなどと言う事は無いのです。

さてＥＭＳトレーニングを行うとその筋肉の部分が少し暖かくなります。
実はこの暖かくなった時はその周りに脂肪が血液に溶けだします。
つまり筋肉が脂肪を燃焼しやすくなるのです。
詳しく言いますと、筋肉が動いて部分的に体温が上がると、グルカゴンと言う ホルモンが分泌されます、このホルモンが脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させ 体脂肪をグリセリンと脂肪酸に分解しこれが血液中に流れ出します。
しかしせっかく流れ出した脂肪酸とグリセリンも筋肉が十分運動していないと、 再び結びついて体脂肪になってしまいます。

そこで脂肪が脂肪酸とグリセリンに分解された時を見計らって全身運動を 行います。
全身運動と言っても走ったりする必要はなくちょっと早歩きで歩くだけで 良いのです。
通常は歩きだして２０分位してから脂肪が分解して消費が始まりますが、 ＥＭＳトレーニングを歩き出す前に行うと、既に脂肪が分解されている為 歩きだして直ぐに消費が始まるを考えられます。

すなわちＥＭＳトレーニングと通常の運動を合わせて行うことにより、 効率の良いダイエットをすることが出来る、と言うのが私の結論です。

ひとつ注意があります、脂肪がグリセリンと脂肪酸に分解されて血液中に 溶けだす為にはある程度血糖値が低い必要があります、従って私のように ＥＭＳトレーニングをしながらポテチをかじるのはお勧め出来ません。

これはダイエットという観点からＥＭＳトレーニングを書いたもので、ダイエットは筋肉 増強とは無関係です、ＥＭＳトレーニングをすると間違いなく筋肉は 増強されます、ぶよぶよのお腹の人もそのぶよぶよの下に硬い筋肉が 形成されるのです。