願わくば

この歳になってもまだ知らないことが沢山あって驚く。

先日、某国営放送の大河ドラマを見ていたら、
西行が出家するところをやっていた。
え!西行って北面の武士だったの!

しかし良く考えると、どこかで聞いた気もする。
単なる健忘症なりしや。

西行といえば

    願はくは
       花の下にて春死なん
           そのきさらぎの望月のころ
                   (続古今和歌集)

という歌が有名で、本当に、陰暦2月16日に没したと言われている。
ちょっと出来過ぎですが。

私は三夕の歌と言われる

   心なき
       身にもあはれは知られけり
           しぎ立つ沢の秋の夕暮れ

という歌が好きなのですが、この歌を正岡子規は
「歌よみに与ふる書」の中で、批判して下の歌の方を
褒めています。

    さびしさに
        堪へたる人のまたもあれな
           庵(いろり)を並べん冬の山里

両方いい歌なんですがね。

ちなみに三夕は"さんせき"と読みますが、最近の高校生は
読めないでしょうね。

よく「一朝一夕」のことを、「一長一短」と間違えて、
「こんなの一長一短にはできません」なんて言う人もいる。
いったい、出来るのか出来ないのか。

さてNHKの大河ドラマ『平清盛』では西行は、白河院の愛妾にして
鳥羽院の中宮であった待賢門院璋子に失恋して出家したこと
なっていた。

願わくば

待賢門院璋子は”たいけんもんいんたまこ”、
又は、"たいけんもんいんしょうこ"
と読むが、これは読めなくても仕方が無い。

待賢門院というと、あの有名な百人一首80番の
  
 長からむ 
     心も知らず 黒髪の
         乱れて今朝は ものをこそ思へ

を詠んだ待賢門院堀河という女性がいるがこれは
待賢門院璋子に出仕していた女性と言われる。

さてNHK『平清盛』で待賢門院璋子を演じている、
『檀れい』という女優はいかなる女優であろうか、
あの怪しい美しさは演技だろうか、
はたまた地なのであろうか、
ただものでは無いな、あれは。



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2012年03月15日 Posted byigoten at 07:54 │Comments(2)その他

この記事へのコメント
こんにちは~<(_ _)>
私は、この記事を読ませていただいて・・「ええ~!佐藤 義清が西行だったの?!」って驚きました^_^;
ス、スミマセン・・何も知らなくて・・。
とっても、大変勉強になりました<(_ _)>
Posted by まごころう at 2012年03月15日 11:39
まごころう さん
 そうなんです、驚きですよね。
 部分的に知っている歴史上の人物が大河ドラマ
 に出てくると毎回見るのが楽しみになります。
Posted by igoten at 2012年03月15日 19:36
 
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