夏目の妻



夏目の妻
題名を、「漱石の妻」としないで「夏目の妻」と
一ひねりしている。
漱石の奥さんは鏡子と言う。
このドラマも『漱石の思ひ出』(夏目鏡子述、松岡譲筆録)を
基にしたのであろう。
最後に、坊ちゃんに出てくるばあやのきよは私のことに違いないと鏡子は言う。
このドラマの作者は、それを言いたかったのだろう。

久々に面白いドラマをみたきがした。
しかし漱石がこれほど病的に偏狂な人間だとは思わなった。
たぶん「坊ちゃん」を最初に読んだからなのか。
あれではもう立派な「精神分裂病」であろう。

漱石が「躁鬱病」をイギリスでこじらせたことは有名で
あるが、行った場所も悪かったのだろう。
イギリスは、特にロンドンは気候も悪いし人も悪い。
イギリス人と友達になるなんて考えられない。
漱石がイタリアあたりに行ったとしたら、「吾輩は猫である」
などと言う小説は生まれなかったのかも知れない。

芥川といい太宰といい小説を書くということはたぶん相当に精神的には
良くないことなのだ。
子規はあれだけカリエスにやられながら精神的には平静を保っているように
思える。
俳句の方が精神的に安定するのかと思ったが、漱石も2,400を超える俳句を
読んでいたようである。



同じカテゴリー(読書)の記事画像
イチゴ天国
馬に嫁
風は吹かない
雑誌とは、はかない読み物ですね
ペリー来航
イザベラ・バード
同じカテゴリー(読書)の記事
 イチゴ天国 (2017-05-15 14:24)
 馬に嫁 (2017-04-13 11:17)
 風は吹かない (2016-10-14 07:39)
 雑誌とは、はかない読み物ですね (2016-07-20 16:51)
 ペリー来航 (2016-07-15 10:12)
 イザベラ・バード (2016-07-14 08:25)

2016年10月18日 Posted byigoten at 16:38 │Comments(3)読書

この記事へのコメント
Schizophrenia は to cleave + the mind だから、文字通り「精神分裂病」であろうに、近年は「統合失調症」と呼ぶようになった。漱石は書簡で、『私が死んだら皆に柩の前で万歳を唱えてもらいたいと本当に思っている。本来の自分には死んで始めて還れるのだと考えている。私の死を択ぶのは悲観ではない厭世観なのである。君は私と同じように死を人間の帰着する最も幸福な状態だと合点しているなら気の毒でも悲しくもない。かえって喜ばしいのです』、と述べる。たが、鏡子様や私の妻は実に気の毒である。願わくば、私の葬送曲にはモーツアルトの『キラキラ星ピアノ変奏曲』を。
Posted by 徒然man at 2016年11月01日 06:20
『キラキラ星』はモーツアルト作曲でしたか。
夏目漱石の神経症はイギリス留学で更にひどくなったと言われますが、
あんな国に行ったら、さもありなんと私は思う。
イタリアやスペインだったら直ったかもしれない。
Posted by igotenigoten at 2016年11月01日 13:47
追伸。元は「18世紀のフランス民謡で、『ああ、お母さん聞いてほしい。私の悩みを・・・』という恋の歌」を、1778年パリ滞在中にピアノの弟子のためにモーツァルトが作曲した。と解説にあります。
Posted by 徒然man at 2016年11月01日 14:34
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。