恋する受験生の必読書

恋する受験生の必読書 恋する「伊勢物語」
俵 万智 (著)
「BOOK」データベースより
平安貴族のプレイボーイは、ウルトラ不倫あり 、結婚モラトリアムあり、ナンパあり、有名なゴシップあり、 告白できなかった恋あり、妻公認の浮気あり、 自然消滅あり(もう何でもあり)。恋愛のパターンは今も昔も変わらない 。伊勢物語を現代語訳した著者が、脱線アリ体験談アリ個人的恋愛論アリでその面白さを伝える 、ロマクチックでユーモラスなエッセイ。 古典の勉強はちょっと若手、という人にもこれならきっと好きになる、 恋する受験生の必読書。

「伊勢物語」上下をまだ読み終えていないのに、
割り込んでこの本を買ってしまった。
良く見ると「恋する受験生の必読書」と書いてある。icon10
なんでこんな本をいい年をしたおっさんの私が読むんだろうかと思いながら
しかし、
恋する受験生の必読書 恋する受験生の必読書
・「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
・自転車のカゴからわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ
・日曜はお父さんしている君のため晴れてもいいよ三月の空

の俵万智の解説が面白くて、こちらの方はすぐに
読んでしまった。icon22

「伊勢物語」はたぶん一般の人にはかなり取っつきにくい本であると、
思われるが、いろいろな知識が集まってくると、何か壮大な
推理小説を読んでいる気分になるのは不思議である。

たとえばこの本には出てこないが、もう一つの「伊勢物語」を読んでいて
驚いたのであるが、

いにしえの しづのおだまき 繰り返し
           昔を今になすよしもがな
                      読み人知らず
という歌が出てきた。
えーとすると

しずやしず しずのおだまき くりかえし 
         むかしをいまに なすよしもがな

は静御前のオリジナルではないのか。face08
で解説を読むと私がおぼろげに思っていた解釈とは
まったく違うのである。

もと歌の『いにしえ』は『しず』にかかる枕ことばである。
『しず』とは古い布であり、『おだまき』とは糸を巻くボビン
である。
「おだまきから糸をほどくように昔に帰りたいなぁ」
と言う句である。

静御前の歌は
しず、しずと呼ぶ義経様の声が懐かしい、あのような
昔にかえりたいなぁicon06
というほどの意味である。
もちろん「いにしえの しずの...」をもとに、「しず」と
「静」をかけたのである。

並みいる源氏の武将の前でこの歌を読まれた頼朝は
怒った、「すぐに殺してしまえ」と。icon08
ところが、頼朝の妻北条政子は静御前の心意気に
感じ入って、「私がもし同じ立場でも、おなじ様に
したでしょう」と言って、静御前を放免するのである。icon23


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2009年06月15日 Posted byigoten at 07:43 │Comments(2)読書

この記事へのコメント
昔は良い時代だったかなぁ。
盗作騒ぎなどなくて、いかに上手にパクルか。。。
Posted by うたかた夫人うたかた夫人 at 2009年06月15日 23:58
そうなんですよね、元歌より後の方が良かったりして。
私も一句。
「そば食えば 鐘が鳴るなり 善光寺」
善光寺に鐘ってあったかな。。。
Posted by igotenigoten at 2009年06月16日 07:26
 
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