海辺のカフカ

海辺のカフカ
村上春樹
この本の書評を書こうとして思わずうなってしまった。
この物語は完全にSFである。
しかし物語の結末がかなりあいまいであり、何回読んでも
この曖昧さは解消されそうも無い。
つまり正直に申し上げて、どうもこの本は私には
あわないのである。
では私が村上春樹の作品が嫌いかというととんでもない。
村上春樹の「若い読者のための短編小説案内」という書評
を読んで、その中の小島信夫の「馬」という短編の書評に
ほれ込んで、もう何回読んだかわからない。
今も毎日鞄に入れて毎日持ち歩いている。
しかも小島信夫の「馬」に関しても、初めは図書館で借りた
のだけれど、返してしまったあともう一度どうしても
読みたくなり結局ネットで新品を買ってしまい、この
「馬」をもかれこれ5回は読み直した。
これは全て村上春樹の書評を確認するためであり、多分
この「若い読者のための短編小説案内」の中の「馬」に
関しては私の最も好きな書評であると思われる。
まだある、村上春樹の「遠い太鼓」というエッセイを
やはり図書館から借りてきて読んだのだが、あまりの
面白さに、本を図書館に返した後、あわてて買ってしまった。
この本は今も私のベットの枕元にあり、寝苦しい時の子守
歌代わりとなっている。
つまり私は村上春樹のエッセイに関しては大ファンであり、
長編小説に関しては、「ノルウェイの森」を含め私は
あまり好きではないのである。
この本のファンの方ごめんなさい。
2009年09月12日 Posted byigoten at 07:28 │Comments(5) │読書
この記事へのコメント
図書館で借りて気に入って新刊注文は私もよくあります。海辺のカフカは全編心情風景描写と思って読みました。igotenさんがエッセイをあんまり褒めるから本棚から古い『やがて哀しき外国語』を読んでみたけど、フツーの基準を定めた上で距離感を書くみたいなあたりがちょっと苦手。書評は読んだことないから読んでみようかな。
Posted by namfon at 2009年09月12日 09:23
初めまして。
ボクも同じこと思ってました。
最初は小説から入りましたが、
今はエッセイの方が好きになってます。
小説はその延長で読んでるのかもしれません…。
ボクも同じこと思ってました。
最初は小説から入りましたが、
今はエッセイの方が好きになってます。
小説はその延長で読んでるのかもしれません…。
Posted by 秋山。 at 2009年09月12日 09:27
>海辺のカフカは全編心情風景描写と思って読みました
そうなんでしょうね、要するにストーリーを追っては
いけない、場面を一つの絵として捉えていく、そんな
読み方がいいのかもと思っています。
そしてこれは彼の処女作の「風の歌を聴け」を読んだ
時にそう思いました。
>http://kotanero.naganoblog.jp/e281682.html
彼のエッセーの良さはとにかく、言葉ではあまり深く
踏み込まない、全体の雰囲気でまとめあげる、そこが
好きな人はいいんでしょうね。
これも全体を絵として捉えていく、結局は小説も
エッセイも同じなのでしょう。
書評についてはもし読む場合は、是非、最初に
小島信夫の「馬」を一度読んでほしいと思います。
そして頭にきて投げ出した後、村上春樹の
「若い読者のための短編小説案内」の「馬」の解説
を読んでいただきたい。そうすると村上春樹がいかに
理知的で洞察深い作者かと言うことがわかります。
そして再び小島信夫の「馬」を読むと目が覚めたように
面白い、こんな体験をしたのは久しぶりです。
秋山 さん
私は相当長い間、食わず嫌いで全く村上春樹を
読まなかったのですが、「風の歌を聴け」を読んで
少し面白いかなと思い上に書いた「若い読者のための短編小説案内」
を読みこれは全く意味不明でした、その後小島信夫の「馬」を
読みこれは大変な間違いをしていたことに気づき、
次に「やがて哀しき外国語」を読みこれは相当に
いいなあと思い、次に「ノルウェイの森」を読みやっぱり
あまり好きではないなと思い、次に「遠い太鼓」を読み
これは大好きな作家であると思い、何がなんだかわからなく
なっていますが、不思議な作家であることは確かです。
「海辺のカフカ」も韓国をはじめ外国で評価が高いと
聞きます、本当に不思議な作家です。
そこが魅力的なのかも。
そうなんでしょうね、要するにストーリーを追っては
いけない、場面を一つの絵として捉えていく、そんな
読み方がいいのかもと思っています。
そしてこれは彼の処女作の「風の歌を聴け」を読んだ
時にそう思いました。
>http://kotanero.naganoblog.jp/e281682.html
彼のエッセーの良さはとにかく、言葉ではあまり深く
踏み込まない、全体の雰囲気でまとめあげる、そこが
好きな人はいいんでしょうね。
これも全体を絵として捉えていく、結局は小説も
エッセイも同じなのでしょう。
書評についてはもし読む場合は、是非、最初に
小島信夫の「馬」を一度読んでほしいと思います。
そして頭にきて投げ出した後、村上春樹の
「若い読者のための短編小説案内」の「馬」の解説
を読んでいただきたい。そうすると村上春樹がいかに
理知的で洞察深い作者かと言うことがわかります。
そして再び小島信夫の「馬」を読むと目が覚めたように
面白い、こんな体験をしたのは久しぶりです。
秋山 さん
私は相当長い間、食わず嫌いで全く村上春樹を
読まなかったのですが、「風の歌を聴け」を読んで
少し面白いかなと思い上に書いた「若い読者のための短編小説案内」
を読みこれは全く意味不明でした、その後小島信夫の「馬」を
読みこれは大変な間違いをしていたことに気づき、
次に「やがて哀しき外国語」を読みこれは相当に
いいなあと思い、次に「ノルウェイの森」を読みやっぱり
あまり好きではないなと思い、次に「遠い太鼓」を読み
これは大好きな作家であると思い、何がなんだかわからなく
なっていますが、不思議な作家であることは確かです。
「海辺のカフカ」も韓国をはじめ外国で評価が高いと
聞きます、本当に不思議な作家です。
そこが魅力的なのかも。
Posted by igoten at 2009年09月12日 09:55
カフカダメだった。全部読みましたが。内容も忘れてしまいました。。。
「若い読者のための短編小説案内」は面白かったですね。久しぶりに読み直してみたいと思います。
「若い読者のための短編小説案内」は面白かったですね。久しぶりに読み直してみたいと思います。
Posted by ちゃる
at 2009年09月12日 23:27

やはりそうですか。
この辺が好き嫌いが分かれるところですね。
これは全く私の勝手な思いつきですが、
比較的せっかちで物語の筋を追って読んでいく
人は村上春樹の小説は不向きで、どちらかと言うと
エッセイの方が好きな傾向にあり、おっとりして
文字の雰囲気を追っていく人は小説が好きなんて
ことは無いかなと。
この辺が好き嫌いが分かれるところですね。
これは全く私の勝手な思いつきですが、
比較的せっかちで物語の筋を追って読んでいく
人は村上春樹の小説は不向きで、どちらかと言うと
エッセイの方が好きな傾向にあり、おっとりして
文字の雰囲気を追っていく人は小説が好きなんて
ことは無いかなと。
Posted by igoten at 2009年09月13日 10:31