駆け引き

小泉八雲の怪談に『駆け引き(DIPLOMACY)』と言う話が有った、
ある上級武士が、過ちを犯した使用人を処刑しようとした。
処刑される男は必死で命乞いをするが、許されないとわかると、
「私を殺せばあなたたちを呪ってやる」と主人とその家臣たちを脅した。
それを聞いた主人の武士が「もし私たちを呪うというのなら、
首を落とされても目の前の石に噛り付いて怨みのほどを見せてみよ」と
罪人を挑発したところ「きっと噛り付いて恨みを示してやる」と答える。
果たして、主人の刀が罪人の首を落とした瞬間、その生首は庭石にしっかりと噛り付き、
家臣たちは震え上がった。
それ以来家臣たちは何時怨霊が現れるか戦々恐々とし、
物の影や、木が風に鳴る音を聞いても恐れおののき、思い余って主人に、
処刑された男の供養を願い出たが、主人は「その心配は無い」とあっさり言う。
理由を聞いたところ、「怨霊となって人を呪おうとするには強い末期(まつご)
の怨みが必要だが、あの罪人は私の挑発に乗って石に噛り付くことのみを念じて死んだ。
怨霊となることは出来ないだろう。」と答え、彼らは納得した。
結局、首だけになっても石に噛り付いた件の罪人の怨霊は出てこなかった。
Diplomacy (駆け引き) ラフカディオ・ハーン 怪談 より。
と言うことで、これから死のうとしている人を騙すなんてひどい人ですね。
と言うか...何かもっと大切なことを書こうとして忘れてしまった。
何だったのか、眠くて思い出せないzzzz....
追記:
関ヶ原の合戦のおり、小早川秀秋は西軍に力を貸すと言うかねてよりの
約束をたがえ、戦いの最中に西軍を裏切って大谷吉継軍の側面を突く。
この裏切りにより大谷軍は総崩れとなり、吉継は戦場で切腹するのだが、
その折に「人面獣心なり。三年の間に祟りをなさん」と叫んだという。
その為か小早川秀秋は関ヶ原の戦いの2年後、21歳にして狂い死にしてしまう。
2011年05月18日 Posted byigoten at 07:29 │Comments(4) │読書
この記事へのコメント
怨霊と言えば、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」に出てきた「玉梓」を思い出します☆
小学校の頃かな?
HNKの「新八犬伝」が大好きで、「われこそは、玉梓が怨霊なるぞ~!」って現れる場面、恐いけど待ってましたって喜んでたものです(笑)
彼女も、当主、里見義実に手打ちにされる直前に恨みの言葉を残してるんですよね?
そして、事あるごとに八犬士の邪魔をする。。。
怨念は怖いですね~!
小学校の頃かな?
HNKの「新八犬伝」が大好きで、「われこそは、玉梓が怨霊なるぞ~!」って現れる場面、恐いけど待ってましたって喜んでたものです(笑)
彼女も、当主、里見義実に手打ちにされる直前に恨みの言葉を残してるんですよね?
そして、事あるごとに八犬士の邪魔をする。。。
怨念は怖いですね~!
Posted by ミロ at 2011年05月18日 10:31
↑すみません!
HNK → NHK でm(__)m
HNK → NHK でm(__)m
Posted by ミロ at 2011年05月18日 10:33
面白い話ですね。
よしあしは別として、駆け引きが上手な人間になりたいです(苦笑)
よしあしは別として、駆け引きが上手な人間になりたいです(苦笑)
Posted by ちゃる
at 2011年05月18日 12:35

ミロ さん
『南総里見八犬伝』は壮大なSF小説ですよね。
私は犬塚信乃位しか知らないのですが、玉梓は
悪霊となって里見家に襲いかかって来るんですね。
怨念は怖い^^;
伏姫の父も敵の首を取ってきたら娘をやるなんて
犬に対して滅茶苦茶なことを言ったものですね。
ジャーキーでもやるって言っとけばよかったのに。(笑
ちゃる さん
駆け引きの上手い下手は生まれつきの才能に
よります。
下手な人は一生上手な人の餌食となります。(笑
もちろん私は後者ですが。
『南総里見八犬伝』は壮大なSF小説ですよね。
私は犬塚信乃位しか知らないのですが、玉梓は
悪霊となって里見家に襲いかかって来るんですね。
怨念は怖い^^;
伏姫の父も敵の首を取ってきたら娘をやるなんて
犬に対して滅茶苦茶なことを言ったものですね。
ジャーキーでもやるって言っとけばよかったのに。(笑
ちゃる さん
駆け引きの上手い下手は生まれつきの才能に
よります。
下手な人は一生上手な人の餌食となります。(笑
もちろん私は後者ですが。
Posted by igoten at 2011年05月18日 22:08