日本の原発はどうしたらいいのか(4)

24日の朝テレビをつけると一番のニュースで、中国浙江省温州市で
前の夜に起きたの大事故のニュースが飛び込んできた。
このこの事故の原因はまだはっきりしていないが、落雷で計器が
動かなかったという説が有力である。
事故で亡くなった方の心からのご冥福を祈りたい。
こ中国の高速鉄道は中国政府が国の威信をかけて建設を
進めているもので、ヨーロッパ、日本、カナダの企業の協力のもとに
作られたが、最近は中国が独自の技術で建設したと主張して、
協力国との摩擦が懸念されていた。
いったいこのような大事故は何故起こったのだろうか?
現代の技術革新をもってすれば高速で走る鉄道を作ることは
それほど困難ではない。
しかし高速鉄道の建設で最も難しいのは、いかに安全を確保するか
と言うことであり、自然災害、人的ミスを考慮に入れた、安全の
システムズ作りにもっとも注力する必要がある。
この安全に欠かせないのがATC(自動列車制御装置)と呼ばれる
装置で、車両の位置関係を常に監視して、車両がお互いに
近づかないようにコントロールしている。
これは移動する車両の位置をセンサーによって常に把握し、それを
運転側にフードバックして速度やブレーキをコントロールし、そのシステム自体の
異常が有っても全ての列車をストップさせるシステムである。
すなわち、列車を走らせるハードウェアーとそれコントロールする、センサーと
通信網で出来た巨大なフィードバックシステムが列車の追突と言う最悪の
事故を未然に防いでいるのである。
この高速鉄道の安全性も遺伝子が行っている制御システムも、考え方は
全く同じで、変化する状況を数多くのセンサーで検知しそれを運用本体
へフィードバックしているのである。
人間の死亡原因のトップは癌であるが、この癌は細胞の増殖
機能に何らかの障害が加わった時に起きるものであり、紫外線
や化学物質の刺激、放射線、ウイルス感染などにより遺伝子が
変異して父と母から受け継いだ癌抑制遺伝子が機能を失って
しまうことが原因と考えられる。
中国の高速鉄道の事故は、建設を急ぎ、速度競争に走るあまり、
安全に対するフィードバックシステムの整備が遅れ、落雷と言う
外部要因に対応出来ずに起こったものと推測される。
この安全のフィードバックシステムは弱い部分から破壊されるのである。
私にはこの中国高速鉄道の事故が、今回の日本の大震災で起きた
原発事故の中国版ミニチュアモデルに思えて仕方が無いのである。