VW high up! 試乗レポート(1)

この車の正式名称は「high up!」と言う。
名前に「!」(エクスクラメーション)が付いている。
名前からして、かなり変わった車である。
この車は今話題の(何で話題なのかはあえて書かないが)
ドイツ フォルクスワーゲン社製のヨーロッパではAセグメントと
呼ばれる部類の車で、車の中で一番小型に属するタイプである。
いろんな人が試乗レポートを書いているが、それを読んでいて
思わず笑ってしまう。
輸入車と言うのは大抵の場合評価が大きく分かれる。
特にイタリア車はその傾向が大きいと言える。
村上春樹が「遠い太鼓」の中でイタリア製のランチデルタと言う
車を買って、アルプス越えで苦労するところを読んで思わず
笑ってしまった。
ドイツ車の場合はイタリア車やフランス車と比べて評価が分かれる
事は少ないのだが、どうしたわけかこの「up!」に関しては
評価が分かれる。
車に対して何の関心も持たなくなっていったい何年経つのだろうか?
何十年も前に、フランスに行った時、代理店の若い技術者パスカル
が、ルノー・サンクと言う車に乗っていた。
コラムシフトなんだけど、レバーが折り畳み傘の柄のような形で、
それを引っ張ったり押したりしてギヤ・チェンジをしているのを見て、
「ああこの車を運転してみたいな」と思ったのだが、その願いは
かなわなかった。
「up!」しかしもしかしたらこの車は、忘れ去っていた車に対する
古い情熱のようなものを掻き立ててくれるのではと思って試乗した。