ガボンバ



スーパーなどの惣菜売り場で、たとえば、トンカツ2枚と、エビ天3つを買い、
ビニールの袋に入れてレジに持って行くと、レジ係の人は、
その品物を見ただけで正しく金額を打ち込む。
勿論バーコードなんか付いて無い訳で、レジの所に貼りつけた値段表なんかを
ちらりと見て確認するんだろうね。

夏みかんなんかも一個何円と書いてあって、お客さんが自由に好きなだけ
ビニールの袋に入れてレジに持って行くわけで、あの部分だけはバーコード
リーダーが使えないので人の技が入る。
日本人しか出来ない匠の技だ。

まあ夏みかん位だったらバーコードのシールを貼れないことは無いのだが、
まさかトンカツにバーコードを貼る訳にはいかないもんね。


ところで最近ホームセンターで”ガボンバ”というのを買った。
ガボンバは水草で、メダカの水槽に入れてやるとメダカが喜んで
この草に卵を産み付ける。

結構見栄えの良い水草で、青々と水の中でゆらゆら揺れる風情は、
涼しげで風流だ。
ただしこのガボンバ越冬が難しいので、冬には枯れてしまい、毎年今頃買って
水槽に入れるのだ。

この水草は5本くらい根元を束にして、更に茎の一番下の部分に重りを付けて売っている。
値段は大体一束250円位で、メダカが一匹20円前後なので、メダカよりは
かなり高価である。

さてこのガボンバ、あるホームセンターで3束で598円となっていた。
一束250円がまとめ買いで安くなっているのだ。
そこで私は係りのお兄さんを呼んで3束購入した。
水草なので結構包むのに面倒で、新聞で根元の方を包んで、
丁寧にビニールの袋に入れてくれた。
最後にビニール袋にバーコードの紙を張り付けてそこにマジックで値段を
書き込んだ。

私はその後色々こまごました物を買い込んでからレジに。
レジではいかにもアルバイトらしい男の子が品物の値段を
読み上げている。
「340円、450円、5、800円...」
「え! ちょっと待った、5、800円って何よ、それはただの
水草だよ、水草が5千円もする訳ないでしょ」私は焦って言った。

アルバイトの男の子はぽかんとして、そのビニールの袋に書かれている
値段を私に指し示した。
そこには確かに5、800円と書かれている。
ただし最後の0はなんだか潰れた0だけれども。

「そんなのそんなにするわけないでしょ、なんかの間違えだよ」と私。
しかしそのアルバイトの男の子は何もしようとしないで私を見ている。

私ももう面倒になって、「じゃあそれ返品するは」と言った。
レジで返品されたことが無いのかその男の子の混迷は更に深まった。
更に私の顔を見て、この客頭が少しおかしいんじゃないかと言う顔をしている。

そして押し問答は続く。

私はもう面倒になって、買おうとした品物を全部レジに置いて店を
出ようと思ったが、その時横のレジのおばさんが異常に気が付き、
問題のガボンバを見て、「これ580円じゃないの」と言って一件落着となった。

まあ相手が子供なので、特に不快と言うことも無かったが、店の教育は良くないな。
しかし危ないね、5、800円なので私も気が付いたが、980円なら全く
気付かずに言われるままの金額を支払った可能性が高い。

  

2011年07月01日 Posted by igoten at 07:53Comments(2)その他