ほたる列車

ほたる列車
思い出とメロディーとが表裏一体になっている曲というものがある。
学校を卒業してそれまで毎日一緒にすごしていた親しい友人と離れ、
故郷に戻って就職した。
入社した会社では音響製品を生産していたが新入社員の私は工場の製造部門に
配備されて、毎日毎日単純作業をさせられてほとほとくさりきっていた。
そんな時私が作業している場所からちょっと離れている製品の最終
検査室からいつもこの曲が流れていた。
しかも「一人眠れないけだるさを、踏切のシグナルが...」の部分だけ、
繰り返し繰り返し何回も。
その曲名を同僚から一度聞いたことがあったが私はそれきり忘れてしまった。
その後メロディーだけは頭の中に有って寝苦しい夜などに自然と出てくるのだが、
曲名がわからないまま何十年も過ぎた。
ところが先日ふとあの曲は「ほたる列車」という曲ではないかという気がしてきた。
そこであわててYouTubeを調べてみるとそこにありました。
小柳ルミ子 「ほたる列車」 さだまさし作詞作曲
多分こんなマイナーな曲を知っている人は殆ど居ないのでしょう。
この曲を聴いているとふとあの時代に戻っていくような錯覚に陥ります。
まるで夜汽車に乗って故郷に戻るように。
必ずしも順風満帆でなかった社会人一年生のあの時代に.....
小柳ルミ子がしっかりと歌っています、私も多分最後まで聞くの始めてかも
知れませんが、レコードのB面というだけで時代の中に忘れ去られていくには
勿体無いほどいい曲なのです。