猫の声

またやってしまった。(汗
松本始発の特急あずさに乗り込み、出発しないうちからうとうと、
検札の車掌さんに肩をとんとん叩かれ、あわててあずさクーポンを出すと、
11日から20日の間は使用出来ませんと言われた。
少し寝ぼけていることもあって、車掌さんが何を言っているのか
理解するに時間がかる。
しばらくしてやっと、盆と正月と5月の連休は、あずさクーポンが使用できない
ことに気が付いて、ポケットからがさがさ財布を出し切符を買ったが、
松本新宿間の片道は6000円強、持つべきものは友と現金である。
荻窪まで行くのに立川で降りようか、新宿まで行って引き返そうか
迷っていたが、結局結局立川で降りた。
夏休みの為かいつもより電車は空いていて、ラーキーなことに国立で
前の席に座っている人が降りたので座席に座ることが出来た。
国立を出ると、節電の為に社内の消灯を行いますとのアナウンスとともに
社内の電気が消えた。
ああそうか、東京は節電まっさかりで有ったことを思い出した。
のど元過ぎれば熱さ忘るる。
消灯してしばらくすると、社内のどこからともなく、「ニャー、ニャー」
と言う猫の声が聞こえた。
猫の声は結構大きいものの、そんなにとんがった声では無く、飼い主を
探すような、少し甘えた声だった。
私はその声の方をあわててみたが、人の陰でどこから聞こえるのかは、
わからなかった。
しかし、しばらくの間、おかしいような、癒されるような気分になった。
帰りは新宿から特急あずさに乗ったのだが、途中八王子手前で物凄い
雷雨に見舞われ、列車の近くに雷がいくつも落ちた。
思わず中国の新幹線の事故を思い出したが、あずさは特にスピードを
落とすことも無く、窓の叩きつける大粒の雨とあちこちで光る雷の中
普通の速度で走っていた。