トワイライト
いくら日本の貿易収支が赤字になったと言っても、ロシアから電子機器を
輸入するなんてことがあるのだろうか?
有るんですね、実はこの手作りのアンプに使用されている真空管は
ロシア製なんです、良い音がします。
アンプの下にあるダイアルは音量を調節するアッテネーター、その横は
CDプレーヤーなのだ。
良い音を出すと犬のぬいぐるみが飛び跳ねます。(USO..)
人生には皮肉なことが多い。
子供の頃から音楽が嫌いで、お金を払って演奏会に行くなんて
信じられないと思っていたのだが、学校を卒業して就職したのが、
音響機器の会社だった。
そしてプロオーディオ関連で30年あまりも糊口をしのいできた。
カセットテープで音楽を聞いたことがある人なら、
たぶん私が開発に携わった機器がが介在した音を聞いているはずである。
今はもうプロオーディオは化石のような存在になってしまったが、
20年位前はとてつもなく華やかな世界で、多くの若者はより良い音を
求めて、色々な音楽機器を買い込んだ。
音楽と音響機器と言うのは車とエンジンの関係に似ている。
良い車には良いエンジンが必要なのだが、良いエンジンが載っていても
良い車とは限らない。
今でも演奏会などは行きたいと思わないのだが、時々無性に良い音が
聞きたくなる。
部屋の明かりを全部消して、ポーッと光る真空管アンプの光を
ぼんやり見ながら、JVCの名器と言われた「ドルチェ・エテルノ SX-500DE」で、
ジョン・コルトレーンの「至上の愛 」を聞いている。