時代の穴


朝一番の電車で出張に、もちろん回りは真っ暗、気温はー7℃。

立川で中央線の快速に乗り換える。
着ぶくれでぎゅぎゅう電車に詰め込まれ、まるで叩き付けられた
ハエにように電車の入り口のドアのガラスに押えつけられながら、ふと電車の
外を見ると、線路際の住宅街の真ん中にぽっかり時代に穴があいた
ように、釣り堀が見えるではないか。

そしてまだ9時前なのに太公望が3~4人のんきに釣り糸を
垂らしているのが見える。
「なんだこりゃー」と腹立たしいようなうらやましいような感情が
こみあげてきた。

いつかきっと会社を辞めたあかつきには、朝8時頃にこの
釣り堀に行って、ぎゅうぎゅう詰めの通勤列車が通るたびに、
満面の笑みを浮かべて、Vサインを出してやるのだ。

いったい毎日何人のサラリーマンがこんな気持ちでこの釣堀を
見ているのだろうか?



  

2012年01月17日 Posted by igoten at 08:18Comments(2)その他