南下せよと彼女は言う
ほんとうか嘘か分からないが、英語の旅を表す
トラベル(trabel)は困難、困惑を表すトラブル(trouble)が語源であると言う。
外国を旅すると本当にトラブルの連続で、それはもう大の大人が
泣きだしたくなるようなことがたくさんある。
この本の作者は有吉玉青と言ってあの「恍惚の人」を書いた
有吉佐和子の娘である。
有吉佐和子といえば、江戸末期宮家から徳川家茂に嫁いだ和宮は
実は替え玉だったと言う小説『和宮様御留』は面白かったですね。
さてこの「南下せよと彼女は言う」はヨーロッパの旅を題材に
した7つの短編小説集である。
本の内容は絵画、映画、ヨーロッパ料理なんかが盛り沢山なのだが、
ほとんど事件らしいものは何も起こらない、ストーリーが単純で
私には全く面白くなかった。
これが新しい女性の感覚なのかな。
やはり旅の小説にはトラブルが無くっちゃね。