なぜこんな所で

私の知り合いで、交通事故を起こした人がいる。
その人が起こした交通事故はとても不思議で、とても見晴らしの良い
田んぼの中の交差点で、自動車どうし衝突したのだ。
幸い双方の車の運転手の命には別状が無かったが、
衝突した車は両方とも殆どブレーキはかけなかったとのこと、
知り合いは病院のベットの上でしきりに首を傾げて、
なぜあんな見通しが良いところで衝突したのか
わけが分からんと言っていた。
昨日紹介した本(なぜ「あれ」がおもいだせなくなるのか)
を読んでいてふと気が付いた。
この本にはこんな実験が載っている。
迷路の奥にある餌に向かって進むようにラットを訓練した後、
迷路の途中に餌を沢山置く。
するとラットは、まるでその餌が存在しないかのように餌の
横を通り過ぎて迷路の奥に向かって進み、そこにあるはずの
餌を探すのだ!
いったいなぜ途中で足を止めて、目の前にある餌を食べないのだろうか。
人間を含めて動物は行動をパターン化する、殆どの場合それは非常に
有用であるが、パターン化した状況が異なると、誤動作を起こすことになる。
毎日通う田んぼの中の道の交差点、ここで他の自動車とぶつかる可能性は
極めて低い。
何回も、何回も同じ道を通っているうちに、行動がパターン化したのだ。
もちろんぶつかった車の運転手にはお互いの車は見えていたのだが、
パターン化した行動のために、あたかもそれが存在しないかのように、
ふるまったのである。
誰のでも一度は経験があると思いますが、怖いですね。