風呂の中で本を

いつの頃からだろうか、風呂に入りながら本を読むようになった。
風呂で読む本は、何でも良いと言う訳にはいかない。
間違っても、図書館から借りた本を風呂で読んではいけないのだ。
なぜなら本というものは、理不尽にも、読んでいる最中に突如反抗し、
持っている手から風呂のお湯の中にジャンプするからである。
風呂の中に落ちた本と言うのは見るも無残な姿になる。
好きなだけ風呂のお湯を吸った本は、ぶよぶよふかふかとなって、
拭こうが乾かそうが元の姿には戻らない。
安い本程水に浸けると膨らむという真実の発見は、最近の私の研究の
成果なのだ。
風呂で読む本はストーリ性の強い物はいけない。
読む時間が15分から30分と短い上に、暑くなったら風呂から
出なければいけないし、風呂の中で本を読むという行為そのものは、
どんなことがあっても、風呂の入るということを主とし、本を読むことを
従としておかなければならないからである。
最近私は村上春樹の『羊をめぐる冒険』を風呂で読んでいる。
この小説はとてもゆるく、ストーリーも結構楽しい。
風呂で本を読むというのはちょっとした楽しみなのだが、
人間と言うのは大きな幸せを一気に狙うより、小さな幸せを
コツコツ積み上げていく方が良いのではないかと最近思い始めた。
人が一生のうちに飲むアルコールの量が決まっているとしたら、
週末に友達と潰れるほど大酒を飲むより、一かけらのチーズと
コップ一杯のワインを毎日飲んだ方が良いのかも知れない....。
ところで、切れているチーズと普通のチーズでは切れている方がすこしばかり
高い気がするが、グラムあたりで比較すると、同じ価格である。
そんなら切れている方がちょっと得かなと思ったりする。
チーズメーカの思うつぼにはまってやるのだ。
チーズといえば、一旦封を切ったチーズの保管方法と言うのは結構難しい、
空気に当たっている部分が固くなるからである。
その度にビニール袋に入れるのは面倒だしね。
チーズ売り場にチーズ専用の密閉できるケースが売っていれば、
私なら迷わず一つ購入するのだが。
そういったアイデアはチーズメーカーやスーパーには無いのかい。