景気が...

部品商社と言うのが有る。
工場などの注文に応じてスイッチとかIC等の部品を納入する
商社である。
工場が何か製品を作ろうとすると、まず部品を注文する、
注文してから納入までは通常1カ月程度要する。
つまり部品商社の受注、売り上げを見ると、製造業の景気が
分かるのである。
そのような商社2~3社の営業マンと最近話す機会が有った。
彼らいわく、現在全く注文が来ないとのことである。
すなわち、長野県内の製造業の景気が物凄い勢いで失速している。
エコカー減税やエコポイントで無理やり押し上げていた景気の底が割れたのだ。
その割には倒産企業が少ないのは、経営者が無理をせずに廃業をしているからである。
私の周りにも廃業した会社が沢山ある。
既に日本は輸出依存では経済が成り立たなくなっている。
賃金の面で韓国や中国には勝てない。
パナソニック、日立、三菱といった家電の雄を合わせても韓国サムソンには
敵わないのである。
有る人は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に加盟しないと、
日本の輸出企業の将来は無いと言う。
それは錯覚である。
たとえTPPに加盟しても日本の輸出企業の将来など無いのだ。
アメリカに騙されてはいけない、TPPで得をするのはアメリカだけだ。
今こそ輸出重視の経済構造を内需中心の経済に組み替えなければならない。
待った無しなのだ。