芥川賞



この首の角度じゃ真っ直ぐ世の中を
見られないかも。
まあ作家で真っ直ぐ世の中を見る人は居ないのだが。

「芥川賞・田中さん著書に注文殺到」

田中慎弥さん、超不機嫌受賞「もらっといてやる」
4回落とされた恨み節全開
「せっかくの機会だから辞退してやろうかと思ったが、
選考委員がびっくりして都政に支障が出るのも困るのでやめておいた、
都知事はおじいさん新党を作ろうとしているそうなので、
ぜひそちらに専念してほしい」

田中慎弥さん、この人の芸めちゃくちゃ面白いですね。
この人の書いた本もこの位面白いと良いのですが、
まだ読んでいません。

この人基本的に石原都知事から何回も芥川賞を落とされた
恨み節をユーモアを交えてコメントしたのだが、石原都知事の
「太陽の季節」なんかをもろに批判して欲しかったな。

歴代の芥川賞受賞作品と受賞者を見ると、まさに玉石混合、
受賞後全く鳴かず飛ばずの人から、丸谷才一、開高健、
大江健三郎、宮本輝などと言う日本を代表する作家もいる。

私の好きな受賞作は
第26回(1951年下半期) - 堀田善衛「広場の孤独」
第28回(1952年下半期) - 五味康祐「喪神」
第28回(1952年下半期) -松本清張「或る『小倉日記』伝」
第32回(1954年下半期) - 小島信夫「アメリカン・スクール」
第38回(1957年下半期) - 開高健「裸の王様」
第43回(1960年上半期) - 北杜夫「夜と霧の隅で」
第59回(1968年上半期) - 丸谷才一「年の残り」
第78回(1977年下半期) - 宮本輝「螢川」

嫌いな受賞作
第34回(1955年下半期) - 石原慎太郎「太陽の季節」
第61回(1969年上半期) - 庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」
第75回(1976年上半期) - 村上龍「限りなく透明に近いブルー」

第130回(2003年下半期) -綿矢りさ「蹴りたい背中」(最年少受賞)
はかなり微妙ですね。
まあ個人的な好き嫌いなんですがね。

石原都知事は作家としてはどうなんですかね。
「太陽の季節」に関しては佐藤春夫は「美的節度の欠如」と
批判しましたが、村上龍「限りなく透明に近いブルー」なんかにも
言えるんじゃないのかな。

彼は芥川賞の選考委員を下りるそうですが、私としては
拍手かな。

  

2012年01月21日 Posted by igoten at 08:20Comments(2)読書

スリーピー・ホロー

今日は朝から本格的な雪降りです。
雪の日は一生意懸命写真を撮っても駄目なんですね、
ただ白い画面が現れるだけで、そこで全く違った話になります。


『スリーピー・ホロウ』と言う映画が有りました。
監督はティム・バートン、出演はジョニー・デップ。
人の首がコロコロと切り落とされて怖かったですね。
そしてあのおどろおどろしい雰囲気は幻想的でした。



実はあの映画には原作が有って、それはアメリカの小説家ワシントン・アーヴィング
の『スリーピー・ホロウの伝説』という短編、『スケッチ・ブック』と言う
短編集に収められています。


このスケッチ・ブックの短編は高校の英語の教科書なんかの題材によく
使われているのです。

そして『スリーピー・ホロウの伝説』と言う原作もとても面白いのです。
まあネタバレなんですが次の文は恋敵の男が首なしの騎士に化けて、
相手のイカパットと言う男を追いかけるシーンです。

「あの橋に着くことができさえすれば」とイカバットは考えた。
「おれは助かる。」ちょうどそのとき、その黒馬が彼のすぐ後ろで
息をはずませているのが聞こえた。
かれはその熱い息を感じたと思ったほどだ。
かれはぎくりとしてまた馬の脇腹を蹴飛ばした時、
老いぼれのガンパウダー(馬)は橋の上に飛び上がった。
馬は橋の板をなりひびかせて渡り、向こう側についた。
そこでイカパッドはちょっとうしろをふりかえり、追ってがきまり
通り、一閃の火と硫黄になって消えるかどうかを見た。
ところがそのとき、彼がみたものは、悪魔が鐙(あぶみ)を
ふんまえて立ち上がり、まさにその頭を自分に向かって
投げつけようとしている所だった。

ちょっと説明しなければならないのだが、伝説では首なしに騎士は
橋の所まで来ると煙のように消え去るのである。
しかしこの首なしの騎士は自分の首をイカパットめがけて
投げつけたのである。
そしてその首はイカパットに命中して、イカパットは馬から転げ落ち、
恐怖のあまりそのままその村から遁走してしまう。

あくる朝村の人が見たものは、馬に踏み荒らされた地面と、
潰れたかぼちゃであった。
後日その話のかぼちゃの話になると、イカパットの恋敵は、
愉快そうに爆笑したと言う。
まあ、イカパットに命中したのはカボチャだったんですが。

  


2012年01月20日 Posted by igoten at 07:56Comments(0)読書

人はどこまで耐えられるのか



この本に関して書くのは2回目である。

人はどこまで過酷な状況に耐えられるのだろうか?

スターリン時代のソ連のシベリアの強制収容所の日常を
作者の体験をもとに書いた、渾身の小説である。
-30°Cの極寒の地、暖房は勿論のこと、殆ど食べる物が無い。

ここに流された人々は、毎日どのように少しでも食料を確保するか、
どの様に重労働から逃れるか、そのことにきゅきゅうとしながらも、
力強く一日々を生き抜いていく。

この小説は、人間の極限の生活をユーモアを交えて書いている。
苦しいとはどういうことなのか、困ったとはどういうことなのかを
現代の我々に教えてくれるのである。


  

2012年01月19日 Posted by igoten at 08:10Comments(4)読書

残光


内容(「MARC」データベースより)
記憶を失い介護施設に暮らす妻。
みずからの切実な老い。
小説をめぐって執拗に考えつづけながら、
遠い妻に心を馳せる日々…。
90歳のいまなお最前線に立つ作家が、
持てる力のすべてを注いだ長篇作品。


児島信夫の小説を読んでいると、突然とても異常な
世界に引き込まれそうな感じがする。
その異常な世界は決して居心地の良い世界では
無さそうなので、読む方もかなり抵抗するのだが、
抵抗すればするほど蟻が蟻地獄に落ち込むように、
又はビリヤードの玉が、ポケットの手前で止まろうとして
いるように見えて、突然ポケットの穴に落ち込むように、
異常な世界に引き込まれてしまう。

しかし一旦その中に引き込まれてしまうと、不思議なことに、
なにか少しホッとした気分になって、妙に居心地の良い空間を感じている
自分を発見して、かえってそれに驚くのである。

蓋(けだ)し、人の頭の中には何処かとても屈折した、
脳のくぼみみたいなものが有って、人は普段はその窪みを
直感的にしかも無意識によけながら生活しているのだが、
ある日、なにかのきっかけで突然その窪みにはまり込み身動きが
取れなくなったりする。

つまり人は、普段はとても正常なんだが、その裏側にとてつもなく
異常な箇所が有って、なにかの拍子にそれが顔を覗かせた時、
表と裏が一度にペロンとひっくり返って、一体どちらが主人でどちらが
従者なのか分からなくなる瞬間が発生する。

長らく人間をやっていると、実際にそのような場面に出くわして
ただただ驚きあきれるのであるが、児島信夫の小説を読むと
そんな異常な体験が、何と疑似体験出来るのだ。

そして、それはとても面白いことなのである。

  

2012年01月18日 Posted by igoten at 08:09Comments(2)読書

時代の穴


朝一番の電車で出張に、もちろん回りは真っ暗、気温はー7℃。

立川で中央線の快速に乗り換える。
着ぶくれでぎゅぎゅう電車に詰め込まれ、まるで叩き付けられた
ハエにように電車の入り口のドアのガラスに押えつけられながら、ふと電車の
外を見ると、線路際の住宅街の真ん中にぽっかり時代に穴があいた
ように、釣り堀が見えるではないか。

そしてまだ9時前なのに太公望が3~4人のんきに釣り糸を
垂らしているのが見える。
「なんだこりゃー」と腹立たしいようなうらやましいような感情が
こみあげてきた。

いつかきっと会社を辞めたあかつきには、朝8時頃にこの
釣り堀に行って、ぎゅうぎゅう詰めの通勤列車が通るたびに、
満面の笑みを浮かべて、Vサインを出してやるのだ。

いったい毎日何人のサラリーマンがこんな気持ちでこの釣堀を
見ているのだろうか?



  

2012年01月17日 Posted by igoten at 08:18Comments(2)その他

雪の畑

雪が降った後の畑はまるで宝石箱を
ひっくり返したみたいだ。









  

2012年01月16日 Posted by igoten at 08:15Comments(6)その他

凄味のある風景



今まで見た風景でもっとも美しいと思ったのは、スイスのモントルーで
レマン湖越しに見たモンブランであった。
これはもう、この世の物とは思えない程美しく神秘的であった。

しかし上の日本アルプスの写真だって、この手前に湖さえあれば、
モンブランには負けないと思うのだが。
それはさておき、この数日はまことに凄味のある山の姿を見た。

  

2012年01月15日 Posted by igoten at 09:17Comments(3)その他

烏合の衆じゃなかったカラス


烏合の衆じゃなかったカラス…声と姿で仲間知る
読売新聞記事

要するにこの記事はカラスがお互いの鳴き声を聞き分けていることを
慶応大学の教授が発見したと言うことなのだ。

あほか!  あほか! カー カー


我が家のインコは、私が呼べばガサガサと寝床から出て来るが、
息子がいくら呼んでも出て来ない。
完全に人間の声と人を結び付けて区別しているのだ。

こんなことは鳥では常識、何を分かり切ったことを、
いまさら研究しているのかな。


  

2012年01月14日 Posted by igoten at 09:10Comments(0)ボタンインコ

アマゾン


これは一体何だろうね?



そう、これはカーテンクリップなのだ。


こんなベットも売っている。
大人になって、要らなくなった時が大変そうだが。
燃えるごみで出してもいいのかな?


アメリカのアマゾンのサイトはめちゃくちゃ面白いのだ。


以前日本のアマゾンに耕運機が売っていることを知って、ひっくり返ったが
今ではPC関連やデジカメなど殆どアマゾンから購入している。
何と言っても一番は安いと言うこと、しかも早い。
会社でもモニターやハードディスクが壊れた時はアマゾンから購入している。
今度はアメリカのアマゾンからも買ってみようかな。
  

2012年01月13日 Posted by igoten at 08:00Comments(3)その他

本日の安曇野



本日気温-9℃。
この冬一番の冷え込みである。

朝、常念岳に朝日が当って来た。
遥か上空に残月が出ている。

寒い! しかし美しい。
仕事に行くのなんか放棄して、このままここで朝日の
当たるのを見ていたい衝動に駆られる。
  

2012年01月12日 Posted by igoten at 07:54Comments(5)その他