馬には申し訳ないが



まず次の文章を読んでいただきたい。

ここ伊那谷は馬肉。
そしてその刺身ときたら、年齢職業を問わず、花恥ずかしき
乙女から荒くれ男の別なく、馬サシしと聞くと忽(たちま)ち
天をあおぎ目を細め、うっとりと所謂(いわゆる)恍惚の表情になり、
まんず『ああ』と一息、深い溜息をつき『ああ、馬サシ』とうなり
『こんなうまいおいしい至味は外にはないに!』といわずにはいない。

そうずら?そうだに。
この表情を見、この言葉を聞いた他所者(よそもの)は忽ち
口中によだれの満るのを感じながら、この味わいのアクメ、
神さま仏さまの召し上がりものに違いないと思い込む
ばかりでなく、理論的必然から天国や極楽にも、ここの
馬肉屋の越後屋の出店があるに違いないと思いこまず
にはいない。

馬サシが無しでどうして天国面極楽面が出来る?
そうずら!
そうだに、そうだに

私の言葉を疑う衆はこの町を歩いてみると好い。
越後屋の店頭には馬が絶えずあるのに人目のつく
ところはには馬は一匹も歩いていないから。

何故か。
馬は怜悧な怯えやすい動物だ。
そうずら? そうだに。
だから馬は県人が馬を愛することの甚だしいのを
ショウガやニンニクに交わった同類のにおいで知り、
県人を怖ろしがって外に出て来ないのだ。
丁度、人類を愛することを最も甚だしい虎の野を
人間が歩かないのと同じだに。

これは、この前書いた丸谷才一さん
「食通知ったかぶり」にでている、のきだ・みのる氏が
雑誌『太陽』に投稿した文章だと言う。

この「食通知ったかぶり」もう絶版なんだけど、中古本
買いました。
これで当分楽しい夜が過ごせます。

私の女房は伊那谷出身だけど、この文章のまんまだに。

そうそう写真はwikiからの借りものなんだけど、wikiの写真が
あまりにも不味そうなので、私がちょっと加工して美味しそうに
見せてます。
そうだに。

  

2012年10月19日 Posted by igoten at 07:48Comments(4)読書

死にぞこない



めっきり寒くなってきた。
もう朝はストーブ無しではいられない。
寒くなって困るのは、上のギャング達の暖房である。
この二羽は基本的には2つの別々なケージに入っているのだが、
寒くなるとこのケージをくっ付けて置き、その上から枠の付いた
ビニールのシートをかぶせることにしている。

そしてその中にペット用の暖房を入れる。
暖房は、40ワットが2個と100ワットが1個あるが、今は夜だけ
40ワット1個を入れている。
これでケージの温度はだいたい23℃位になっている。

温度の調整は実は昼間の方が難しい、昨年まではケージの中に
仕切りをしてその中に部分的に暖房を入れた。
寒ければ中に入り、暑ければ出ればいいと思ったのだ。

ところが、ケージを縁側に置いて買い物に出かけた後、
急にケージに日が当たって、急速に温度が上がってしまった。

ぱっちの方は要領が良いので、暑い場所から出て、比較的
涼しい場所に移動したのだが、要領の悪いぷっちは、
熱い場所で頑張ったと見えて、私が買い物から帰ると、
ふらふら状態で出て来た。

それはもう見るから可哀そうな状態で、殆ど歩けず、
羽の中に顔をうずめてしゃがみ込んでしまった。
ああこれはもう駄目かもしれないと思ったが何もしてやれない。

仕方なくそのままにしてみていると、ぷっちは10分くらいして突然
動き出して、「ゲー」と何か水のような物を吐いた。
そして、ゆっくり歩いて水の容器の所まで行き、水を飲んだ。

水を飲むと何か急に元気になり、5cm位の高さにある止まり木に
飛び乗って、少しきょろきょろし始めた。
ギリギリ助かったのである。

それ以来、このぷっちの方は飼い主が機嫌が悪い時に、
「死にぞこない」などと呼ばれることが有る。

  

2012年10月18日 Posted by igoten at 08:04Comments(1)ボタンインコ

ビバ!サツマイモ

アップしたと思った記事がアップしてなかったので慌ててアップ。
最近ボケて来たのかな....


(我が家にしては立派なサツマイモ)

イモの掘る時期はとても難しい。
サグリイモと言ってちょっと掘ってみると言う手はあるのだが、
我が家のように数が少ない場合、サグリイモをすると殆ど
掘ってしまうことにもなりかねませんから。

まだ早いという人と、すでに遅いという人が
いるのだが、来週の土日曜は忙しいので、
本日サツマイモを掘った。

出来栄えはまあまあであろう。
なんかとても大きいものと、細くて食べられそうもないものが、
ランダムに混じっている。
人間社会と同じですね。

近所の農家の人に今年のサツマイモの出来を聞いたら、
ネズミに食べられてしまうので今年は作らなかったと言う。
確かに1/3位ネズミに食べられた年もあったが、今年は一本も
食べられていなかった。

ネヅ候も毎年食べると作られなくなるので、食べない年もあるのか、
それとも最近野良なのか飼い猫なのか分からない黒猫が我が家を
彷徨しているが、もしかしたらあの猫がネズ候を追っ払っているのか。

掘ったイモだが、一週間位干しておくと甘くなるというが、
獲りたても食べてみたい気がする。
とりあえず豚汁かな。

  

2012年10月17日 Posted by igoten at 07:56Comments(2)その他

虫歯的中国観



ちょっといらいらしながら、上のミントをばりばり噛んで
仕事をしていたら、前歯がバリッと欠けた。

しまったと思ったが既に時遅し、仕方なく歯医者さんに電話して
予約をとり治療に行った。

「すこし虫が食ってましたね」と歯医者さんは言った。
幸い欠けたのは歯の裏側で、セメントを詰めただけで治療は
終わりになった。
(前歯と言うのは下手をすると、ひと財産吹っ飛びますよね。)

そしてふと考えた。
今の日本と中国の関係はこれに似てるんではないのかなと。
もし歯が欠けないでそのまま知らずにいたら、虫歯は大きくなって、
歯の表まで削らないといけなくなったかもしれない。
早いうちに欠けてしまった方が良かったかもしれないと。

日本企業は深入りしすぎた。
そしてもうかなり虫歯は進行してしまった。
まだ間に合うだろうか。
とにかく逃げることだ、あの国から、早く...
  

2012年10月16日 Posted by igoten at 08:04Comments(0)その他

丸谷才一


(この本読み直してみようと思い、
ネットで購入しました。)

丸谷才一さんの訃報があった、87歳と言うことだ。
丸谷さんは私の最も好きな作家の1人である。

最初に私が読んだ丸谷さんの本は、
「食数知ったかぶり」というエッセイで、多分開高健のエッセイで
紹介されていてたと記憶している。

この本は全国66の名店を自ら取材してその味などを、面白
おかしく紹介したもので、長野県は松本市の「女鳥羽蕎麦」、
フランス料理の老舗「レストラン鯛萬」それと馬刺しで有名な、
伊那の「越後屋」が紹介されている。
越後屋のくだりでは、「信州に行くと馬は一匹も歩いていない、
みんな食べてしまったから」と言うようなことが書かれていた
記憶が有る。

私は丸谷さんのエッセイが特に好きなのだが、その文章は
緻密にして洒脱、そして博識が至る所ににじみ出ている。
小説の方もまさに緻密にして巧妙、小説の中に小説が
出てきたりする。

惜しい人が亡くなりました。
  

2012年10月15日 Posted by igoten at 07:51Comments(0)読書

赤カブラディッシュ



今年ほどトマトにお世話になった年は無い。
朝会社に出かける時に、ビニール袋に我が家の家庭菜園で出来た
ミニトマトを10個程入れて、運転をしながらそれを食べていた。

朝食にトマトをゆっくり味わいながら食べる時間など無いが、
こうすると、トマトをゆっくり味わえる。
しかしさすがにこう寒くなってはトマトが赤くならなくなった。
また来年までのながのお別れである。

その代わりといってはなんだけど、赤カブラディッシュと言う、
小さな赤カブの野菜を植えた。
それが丁度ミニトマトと同じくらいの大きさになっているのだ。

ちょっと辛いので、10個も食べられないのだが、5個位
カバンに入れて、ぼりぼり食べながら運転しようかな。

  

2012年10月13日 Posted by igoten at 08:04Comments(2)食事

ノーベル文学賞



今年もまた村上春樹はノーベル文学賞をのがした。
何かこれはノーベル賞に関する毎年の行事になっているようだ。
ところで、日本語で書かれた小説が本当に外国人に理解できるんでしょうかね。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」は有名な川端康成の
「雪国」の冒頭なんだけど、この一説を読んで我々が感じるイメージを、
他の国の人が共有できるとは、とても思えないのだ。

何故なら我々が『雪国』と言う言葉から受ける漠然としたイメージは、
我々が子供の頃から培った知識の総合が醸(かも)し出すものであって、同じ感情を
スエーデンやノルウェーの人に求めるのは無理があるからである。
彼らが持つ雪国のイメージは日本人のそれとはまったく異なるものである。

つまり、川端康成が受けたノーベル文学賞は、もしかしたら作家本人が
意図した物とは全く違うものに対して、授与されたものかも知れないのだ。
欧米の読者は、日本人作家の本を読むとき、先ずその本を『日本』と言う
イメージで包み(ラップし)、その中で本のイメージを広げるのである。

日本人の読者は日本人の作家の本を『日本』と言うイメージでラップしたりしない。
その過程が決定的に異なるのである。

さて村上春樹の場合はもっと複雑である。
『村上春樹さんの『風の歌を聴け』は現代アメリカ小説の強い影響の下に
出来上がったものです。
カート・ヴォガネットとか、ブローティガンとか、
そのへんの作風を非常に熱心に学んでいる。
その勉強ぶりは大変なもので、よほどの才能の持ち主でなければ
これだけ学び取ることはできません。
昔ふうのリアリズム小説から抜け出そうとして抜け出せないのは、
今の日本の小説の一般的な傾向ですが、たとえ外国のお手本があるとはいえ、
これだけ自在にそして巧妙にリアリズムから離れたのは、
注目すべき成果と言っていいでしょう。』

これは村上春樹の処女作品である『風の歌を聴け』が群像新人文学賞を
受賞した時に選考委員だった丸谷才一の批評である。

村上春樹は小説家と言うだけではなくアメリカ文学の翻訳者でもある。
ノーベル文学賞の選考委員は勿論日本人では無く、日本語を読めないわけで、
村上春樹の小説なども自国語に訳されたものを読む訳である。
もしかしたら英訳された本かも知れない。
特に北欧の人は英語が得意であるから。

たぶん、外国人、とりわけ欧米人は日本の小説に日本の文化の香りを
求めるだろう、まあ意識的か無意識かは別として。
アメリカナイズされた村上春樹の小説は、おそらく日本の文化の匂いは
少ないであろう。
このことはノーベル賞の受賞には不利なのか、はたまた有利なのか。

村上春樹の未発表の英訳された小説を、翻訳者の柴田元幸あたりが、
日本語に翻訳したものを、原本と比べながら、読むと面白いかもしれないと思うのだ。
そうすれば、翻訳とは何かということが少しわかる気がする。

いずれにしろノーベル文学賞と言うのは、無理が有りますね。
ノーベル平和賞も無理が有るけど。


追記:なんか文章がバラバラですが、このままUPします。
とても忙しいので...
  

2012年10月12日 Posted by igoten at 08:09Comments(0)読書

南下せよと彼女は言う



ほんとうか嘘か分からないが、英語の旅を表す
トラベル(trabel)は困難、困惑を表すトラブル(trouble)が語源であると言う。
外国を旅すると本当にトラブルの連続で、それはもう大の大人が
泣きだしたくなるようなことがたくさんある。

この本の作者は有吉玉青と言ってあの「恍惚の人」を書いた
有吉佐和子の娘である。
有吉佐和子といえば、江戸末期宮家から徳川家茂に嫁いだ和宮は
実は替え玉だったと言う小説『和宮様御留』は面白かったですね。

さてこの「南下せよと彼女は言う」はヨーロッパの旅を題材に
した7つの短編小説集である。

本の内容は絵画、映画、ヨーロッパ料理なんかが盛り沢山なのだが、
ほとんど事件らしいものは何も起こらない、ストーリーが単純で
私には全く面白くなかった。
これが新しい女性の感覚なのかな。

やはり旅の小説にはトラブルが無くっちゃね。

  

2012年10月11日 Posted by igoten at 07:47Comments(0)読書

老いの準備



毎月介護保険料というのを収めているけれど、これは
一体どういう使い方をされているのか全く知りません。
保険なんだから、何かあった時に使えるはずなのだが、いったい
どの様な時に使えるかも知りません。

しかも年老いた親がいて、いろいろ準備しておかなければ
ならないことがたくさんあります。
そして年老いた親を持つ人は例外なく、自分も
ある程度の年であるから、自分の用意も必要となる。

病院の選び方、医師との付き合い方、要支援、要介護認定
の手続きの仕方、ケアマネージャーとは。
うーん、この本は勉強になりますね、知らないと損をすることや、
こんなことがと思われることが、この本には満載でした。

特に車いすや電動ベットなどが殆ど只のような料金で借りられる
と言うことには驚きました。

本とは関係ないんだけど、私に場合会社も家も物が
増えすぎちゃって、どうにもならなくなってきた。
先日久々に車のトランクを開けたら、パソコンが一台出て来て驚いた。
入れて置いたことを忘却していたのだ。
本も相当増えている。

とりあえず整理整頓してそれから老後のことを考えようかな。

  

2012年10月10日 Posted by igoten at 08:11Comments(0)その他

波田福祉ひろばまつり

たまには住んでいる所の宣伝を。

旧波田町が松本と合併して、少しずつ色々なことが変わり始めた。
「福祉ひろば」と言う制度も前には無かったが、昨年新設された。
その代り前の制度が廃止されたりしているのだが。

今年は「福祉ひろばまつり」と言うのが初めて開かれた。
色々なバザーや体操などが行われ、私も地区役員として出席。
スタッフの数も半端では無かったが、来場者もかなりのものだった。



苦しんでいるのではなくヨガの体操をしているのだ。
まあ私には同じことなのだが。
先生が70歳位だと言うので、軽い体操だと思い、参加してみたが、
身体が硬い私にとって、かなりハードだった。
スイミングだけじゃなくて、他の運動もしなきゃいかんかな。



可愛い子供が、障害者が作った野菜を売っていた。
野菜作りは良いですね、成果が目に見えるし、楽しい。
子供が売っているというのも好感が持てます。
子供も楽しそうだったし、物を売ると言うのは結構面白いものなのだ。



バザー野菜や果物が多かった。
基本的にはお客さんが値段を決める制度と言うことだが、
100円位が多かったようだ。
残ったら買おうと思っていたが、残るどころではなく、午前中に
売り切れてしまった。
  

2012年10月09日 Posted by igoten at 08:07Comments(2)その他