特派員報告




これは長野県のある地方新聞のコラムに
載った記事です。

松本市の合同庁舎の入り口から北に向かって、
3つ目の信号を右に折れ、約60m位の行った
所の左側にレンガ造りの少し洒落た2階建のビルが
建っています。
そのビルの1階はレストランで、2階は整形外科
病院となっています。
本日はこのレストランと病院を紹介します。


整形外科の紹介:
ビルの2階の整形外科は痩身美容では有名な
病院です。
この病院の医院長は画期的な方法で
余分な体脂肪の除去方法を開発しました。

それが今話題の特殊なレーザー光を用いて、
皮膚の上からその皮膚を傷めずにその下の
余分な脂肪を切り取る方法です。

この方法で痩身手術をすると殆ど皮膚を傷めずに
余分な脂肪のみを除去することが出来ます。

皮膚の下で切り取った脂肪はほんの小さな、
穴を皮膚に開けて取り出しますが、その傷は
2週間もすれば跡かたもなく消えてしまいます。

勿論この手術の為に入院する必要はありませんし、
手術はおよそ1時間で終わります。
ただしこの手術は人気が高い為に3カ月先まで
予約が一杯の状況です。

この病院の医院長にお話を伺いました。
「なぜこの様な画期的な方法で、体脂肪を
取り除こうと思われたのでしょうか?」
「私はとにかく無駄と言うことが大嫌いで、
人間に付いている余分な脂肪を何とか
簡単に取り除くことは出来ないか、それだけを
長年考えていて、この方法を開発しました。」

医院長はこの手術方法を開発した当時、喜びの
あまり、毎日何十人と言う患者の余分な脂肪を
取ることに熱中しましたが、やがて彼は
取り去った脂肪を無駄に捨ててしまわなければ
ならないと言うことに気づき、しばらくその手術を
中断したことがあったそうです。
しかし現在は一日10人限定ということで、手術を
行っているとのことでした。


レストランの紹介:
ここのレストランのシェフは若いころ5年間パリで
修行をした経歴の持ち主で、フランス料理の
本なども出版している日本料理界の中でも
著名なフランス料理家です。
このシェフの口癖は「食材は新鮮な物に限る」と
言うことで、その日に使う食材のほとんどは
その日に仕入れるようです。

ここのレストランの売り物は、肉料理で、
『子牛のプロパガンス風煮込み』や
『ラム肉のトマトソース煮』は特に有名で、
遠くからこの料理を食べに来るお客さんで
このレストランはにぎわっています。

しかし本当のグルメがこのレストランに
やってくる目的は1日10食限定の、
『脂肉の トリュフソース煮』を食べる為で、
初めてこの料理を食べた人はこの料理の
舌の上でとろけるような何とも言えない味が
忘れられずに、次回の予約をして帰るそうです。
ただしこの料理は人気メニューなので現在のところ
3か月先まで予約が詰まっているとのことです。

ここのシェフにお話を伺いました。
「このレストランの『脂肉の トリュフソース煮』は
特に評判が高いようですが、一日10食の
限定をもう少し増やすお考えはありませんか?」
「そうすね、そのような要望がお客さんから有ることは
存じていますが、この料理は大変手間がかかるうえに
食材の確保も現在の一日10食が限度となっています。
申し訳ありませんがしばらくこのままで
ご容赦ください。」

なかなか食べられないと、よけいに食べたくなるのが
人の真理と言うものでしょうか。
予約して順番が来るまで待つのもまた楽しみ
なのでしょう。


この整形外科とレストランはともに毎週水曜日と
日曜日が定休日ですのでご利用の際はご注意下さい。

なおこのビルは整形外科病院の医院長と
とレストランのシェフの共同経営になっています。
なぜならこのお二人は一卵性双生児の兄弟で、
お二人をよく知る人の話だと、二人ともとても
よく似た性格だとのことです、これは余談になります。

            波★町 igoten 特派員より
               
  

2009年09月05日 Posted by igoten at 07:28Comments(8)SF