最悪の上司


完璧な人間というものが居ないように、完璧な 上司というものも居ない。

むしろ良い人間よりも良い上司と言うもの存在の方が はるかに希少価値があると私は思うのである。

ちょっと考えると良い人間は良い上司 になりそうなものだが、これが全く違うのである。
なぜなら社会やその下の会社というものは、とても良い人間に 冷たい構造になっているからなのです。

良い人間とは思いやりもあり他人に優しくて、人が困るような 強いことは言わない、そのような人です。
しかしこのような人がたとえば会社の中の部署対部署の戦いの場に 出ていくと悲惨なことになります。

人が良いので他の部署に全く反撃ができないのです。
そして面倒なことをすべて引き受けてきます。
ことによると他の部署に比べて自分の部署が極端に 待遇が悪くなったりなんかします。

これは社外に出ても殆ど同じなんですね、少し位 強引でなければ会社が儲かるような仕事は取れないのです。

つまり内には優しくて外には強い上司が理想的なのですが、 これはかなり難しいことなのです。
だいたい普通の人はこの反対ですね。

さて話は変わりますが、「最悪の上司」というのはどう言う人を 指すのでしょうか?
●自分の失敗を部下のせいにする。
●言うことがその度に違う。
●無能である。
こんなのは今や当たり前、上司が5人居れば 3人はどれかに当てはまります。

私が最悪の上司の条件をひとつ挙げるとしたら、 『自分の好き嫌いで部下を評価する人間』 であると思うのです。

このような上司の部下で、そしてその人に嫌われたらもうこれは 大変なことなのです。
何をしても怒られる、仕事を一生懸命やろうとすると そばに来て「やりすぎるなよ」と小声で脅かす。
ちょっと失敗でもしようものなら、すぐに呼びつけられて 皆の前で怒られる。

出張の時に宿泊費など会社から少しお金を借りていく 仮払いというのをして出張に行き、出張から帰って 普通に清算書を書いて出したら、途端に呼び出され 「赤伝」はどうした と怒鳴られた。

まだ学校を出たてで「赤伝」などという言葉も知らなかった ので、「赤伝」とは何ですかと聞いてまた怒られ、更に 「書き方が判りません」と言って怒られた。

なぜ自分がこんなに嫌われるか判らなかったが、その上司が 飲み会の時かなり酔っ払って、「俺はお前の親父の職業が 嫌いだ」と言った。

その時あまり酔っていなかった私は笑いながら、心の中で 「いつかお前の一番得意な分野で勝負してやるからな」 と思った。
まあこういうところが益々嫌われる所以(ゆえん)だったんでしょうね。
今は角の取れた丸いおじさんなんですが、当時はまだ 時代が時代だったんでね。

しかし良い上司の下に居ると部下は育ちませんよ。
蹴飛ばされて踏んづけられて無視されて人は育ちます。

そういう意味では「最悪の上司」と言うのは長い目で見て 「最良の上司」だったりします。
「艱難(かんなん)汝を玉にす」ですか。

  

2009年12月03日 Posted by igoten at 07:07Comments(5)その他