危機10



「先生、私んのはヘルニアじゃないんですか?」
私は切り出した。

「違うと思うんだが」
先生はそう言って私を寝かせて左足の親指を上に力を入れて反らすように言う。
そして私の足先の方に回って反らせた親指を手で引っ張ってみる。
「親指に力が有るのでこれはヘルニアではないな、ヘルニアなら 親指が麻痺するはずだから」と言う。
更に私を座らせて左足のアキレス腱をゴムのハンマーで軽く叩き 足首がピクピク反応するのを見て、 「足首の反応も悪くない、ヘルニアならこの反応が鈍くなる はずだしね」とも言った。

ところがそうこうしているうちに私の左足の親指の力が無くなってきた。
初めてこの先生に見てもらってから2週間くらいしてからである。
一生懸命力を入れているのだがちょっと引っ張られただけで 元の戻ってしまうのである。
「ウーン、念の為にCTを撮ってみるか」そう先生は言うと、どこかに 電話をかけている。
やがて電話をかけ終わると 「明後日にCTの予約が取れたので、紹介状を 書くからそれを持ってここの病院に行き、CT撮影をしてもらって その結果を持ってここに来て下さい」と言った。

当時まだCTと言うのは珍しく、日本でも多分限られた大学の付属 病院にしか設備されていなかったような記憶がある。

そんな訳で私は兎に角おっかなびっくり指定された病院に生まれて初めてCTを撮って もらいに行くことになったのである。

つづく。。。
すみません細切れで、最近なんか宴会が多くて、酒を飲んでしまうと 文章が書けなくて。(^^; 汗、汗
  

2010年02月11日 Posted by igoten at 07:10Comments(3)危機