人生における挫折のような、硬い空間

あわてて窓を開けて見たら25cm位の鳥が屋根の上に 居て目を白黒させていた。
窓には鳥がぶつかった痕跡があり、幅1cm長さ5cm位の白っぽい粘液が付いていた。
鳥の名前はわからないが多分ヒヨドリであろう。
何か首の後ろがすーと寒くなった。
可哀そうだけれどかといって何も出来ないから、そっとそのままにしておいた。
その後30分位して恐々見に行ったらその鳥は既に居なかった。
元気で飛んで行ったのだろうか。
不条理で目に見えない硬い空間に弾き飛ばされた瞬間に あの鳥はいったい何を見たのだろうか。
その日一日気分がすぐれなかった。
何かわけの分らないけだるい罪悪感が私にまとわり付いていた。