交渉決裂




我が家に猫がいる頃は全く寄り付かなかったツバメが巣を作る場所を 探して軒先を飛びまわっている。

そして彼らが見つけた場所は私が夏の間朝食や、 昼食を食べるテーブルの上なのだ。
そこは少し困るので、網を張ってツバメが入れないようにした。

ツバメの巣が出来そうな場所は他にいくらでもあり、別に私に テーブルの上でなくても良いと思ったのだ。
すると今度は何と入口の扉のすぐ上に作ろうとしている。

「おいおい、そこもちょっと都合が悪いんだ」といってそこにも 網を張った。
そしたらどうもツバメ君は腹を立てたのか、私が留守の間、風で 網がめくれた隙に網の中に入り込んで、私が帰って来たら、網の中から 出れずに中を飛びまわっている。

仕方なく私は網の一方を開いてツバメを出してやった。
ツバメはつがいで、向かいの家の出窓の屋根に止まってこちらを見ており 「ちっち」と鳴いて時々「ぎー」と鳴く。
どう見ても夫婦で何か相談してるように見える。

そして諦めずに網の周りを飛び回っている。
これには私も閉口した。
「何もそこでなくたっていいじゃないの」
「麻布の一丁目に自宅が出来なくても、田園調布の方に良い場所が沢山あるじゃん」
と私は思うのだが、ツバメ君たちは最初の場所にこだわっている。

見ているとオスのツバメの方は
「いいじゃないのお前、この辺ならどこでも」と言っているのだが、メスの方が
「あなた何でいつもそういい加減なの、私は絶対あそこじゃなきゃ嫌なの」と言っているようだ。

「貴方その横でも良いんじゃない、同じ様に見えるし」
「いやだ俺は一度決めた事はめったに変えないのだ」
と言っているようにも聞こえる。

いったいどっちだい。

今回はどうしても妥協点が見つけ出せそうもない、まるで沖縄の普天間基地だな。

どうも今年は物別れに終わりそうな予感がする。
「また来年おいで、そしたらいい場所を探しておくから」と 私は思っているのだが、最終的にどうなることやら。

  

2010年05月07日 Posted by igoten at 14:20Comments(5)その他