鳩戦争 第4戦 水攻め

「とにかくこれ以上ハトの数を増やす事だけは食い止めよう」私は言った。
それは全てのハトの巣を屋根から撤去することを意味する。

ハトの巣は2階の屋根の雨どいの中に有る。
しかし雨どいは屋根が上の大半を塞いでいるので殆ど中が見えない。
しかも雨どいは当然のことながら屋根の端に付いているので、その隙間から
覗き込むためには屋根の端まで行く必要が有り、高い2階の屋根の端まで
行くのは結構勇気がいる。

試しに雨どいを棒で叩いてみると中でハトが逃げ惑う音がする。
雨どいには所々雨を下に落とす場所が有りそこはゴミを取るためにオープンに
なっているので、ハトをそこまで追ってきてその場所から外に出せば良いのである。

そこで棒で雨どいの端から叩いていき、オープンの場所までハトを追ってみるのだが、
途中でハトは向きを変えて元に戻ってしまい、なかなか上手くいかない。

こうなればもうあれしかない。
「水攻め」である。

そこで屋根の上にプラスチックの大きなゴミ箱が幾つか並べられた。
それに水道に繋いだホースから水がなみなみと注がれる。
準備万端整ったところで、掛け声とともに屋根の上にゴミ箱の水が
一斉にそそがれたのである。

水は凄い勢いで雨どいに流れ込み、中に居るハト達をまるでウオータスライダーの
ように押し出した。
出て来る、出て来る、沢山のハトが、そしてハトの卵が水に乗ってぷかぷかと。

あらかたハトが出てしまった後で、我々は用意した網を雨どいの所々に
突っ込んでハトが通れないようにしたのである。

この作戦は功を奏してここにきてようやく雨どいの中でのハトの繁殖を
くい止めることが出来たのだ。

しかし、ここで喜んではいけない、まだハトの本体は屋根の上に居座っている、
これをどうにかしなければならない。
戦いは始まったばかりである。




天気の良い日、洗面器に水を汲んで、その中にチーヤンを
立たせ、羽の上から水を掛けて洗ってやった。
ハトはあまり水を嫌がらないのだ。

まあ世の中広しと言えども、ハトを洗ってやるのは
私ぐらいのものかな。

  

2010年10月27日 Posted by igoten at 07:00Comments(0)その他