私は新興宗教の信者である



12月12日(日曜日)午前10時
自宅でマッサージチェアーを動かそうとして、
中腰で持ち上げたところ、腰にかなりの衝撃が有り、その場に座り込んだが、
ズーンとした痛みが有り、殆ど動けない、仕掛の仕事を全て放棄して、そのままベットに。

幸いなことに寝ていると殆ど痛みは無い。
ただし起き上がろうとすると、かなり痛む。
私のベットの上には梁と梁の間にロープが張ってあり、このロープから
別のロープを垂らすと、そのロープを持って起き上がれる構造になっている。

トイレなどに行くときはそろりそろりと体をねじって、ロープをつかみ、腕で
体を起こしてしまう。
こうするとどうにか立ち上がることが出来る。
後は登山用の杖を使ってそろりそろりと歩くのだ。

ただし動くたびにかなりの痛みが発生する。
一番つらいのは体を前に曲げる動作で、これは全く出来なかった。
あぐらもかけない、正座はあぐらよりはかなり楽であるが、これは腰とは
関係なく私には長時間は無理である。

とりあえず痛くて動けないので、動くことは諦めて日頃から溜め込んだ
テレビの録画を観ることに。
腰が痛い場合は意識を腰に集中させてはいけない、何処が痛いか、
どうすれば痛いかなどとどうしても探りたくなるが、それは無用である。

”足がつった”その程度に考えることだ。
ビデオなんかを見て、腰のことをしばし忘れてしまうことが一番の治療だと思う。

『ぎっくり腰は腰の炎症なので、炎症が治まるまでは温めてはいけない』と
良く書いてある。
私はこれを信用していない。
私は普段と同じ生活をすることが一番良いと考えている、そこで夕方には
何時もと同じように風呂に入る。

夕食後も録画したテレビを観て、この日はテレビ漬けで終わる。

12月13日(月曜日)
朝会社に行こうとどうにか立ち上がるが、車を運転することが出来ない為断念。
本当は無理しても会社に行った方が良いのだが、痛ければ仕方がない、深刻に
考えないこと、これが一番である。

再び朝からテレビを観る。
昼ごろベットからそろりと起き上がり、幾つか有るうちの一番きつい腰痛ベルトを
腰に巻きつけて、散歩に行く。
歩く度に痛みがはしるがここが我慢のしどころである、歩くことは最高の腰痛治療法である。

午後は椅子に座る練習をする、かなり痛い、長く座っていられない。
少し座って痛くなったら家の中を歩き回る。

夕方少し長めに風呂に入り、腰を曲げる訓練をする。


12月14日(火曜日)
この日は何が何でも会社に行く決意。
杖を持って車に乗り込む。
一旦乗り込んでしまえば何とか運転が可能である。
会社の椅子に腰かけると、家の椅子よりはかなり痛みが少ない。
やはり慣れている椅子が一番である。
10分おき位に立ち上がってうろうろ歩く。
長いこと座っていることは腰には良くない。

この日は少し早目に家に帰り、ゆっくり風呂に入る。
昨日よりはかなり腰の痛みは少ない。

12月15日(水曜日)
腰痛3日目、普通の生活に戻す決意で出社。
車に乗り込む時にかなりに痛みが有り、又椅子に座り続けると立ち上がる時に
かなりの痛みが、しかし我慢。
昼にはいつもと同じにプールに行き泳ぐ。
クロールは殆ど腰に負担をかけないが、ターンの時腰を曲げるので痛い。
普段と同じに1000m位泳いで、この日はミニサウナでゆっくり体を温める。

夕方家に帰って30分のウオーキング、昨日より歩くことがかなり楽になった。

12月16日(木曜日)
完全に復帰、腰の部分にまだ違和感があり、座り続けると立つ時にかなり
痛いが、気にしない。
何とかあぐらをかけるようになる。

12月17日(金曜日)
もう全く普段の生活に戻してしまった。
腰にはまだ違和感が有るが、全く不安は無い。


これを読まれて乱暴だなと思われる方が多いと思う。
実は私は強烈な新興宗教の信者である。
その宗教とは。

2004年ヨーロッパ版・腰痛診療ガイドライン
ヨーロッパ14か国から専門家が参加して作成したものです。

解説 腰痛白書  である。

すなわち悪性腫瘍とか内臓疾患等によらない急性腰痛の治療方法は、
画像検査(X線、CT、MRI)を行ってはならない。

治療として、安静臥床を指示してはならない。

活動性を維持するようにアドバイスし、
  できれば仕事を含む普段どおりの生活を続けさせる。

今までの常識とは全く反対の治療方法が書いてあるのだ。
そしてこれがヨーロッパにおける腰痛の常識的な治療方法となりつつあるのだ。

  

2010年12月18日 Posted by igoten at 08:14Comments(3)その他