キジバト飼育日記 7



あくる朝、私よりも少し早く起きた女房が鳩の雛が入っている
ダンボール箱にかけてある布を恐る恐る取ってみると、雛は元気よく
チーチーと鳴いた。

「鳴いてる!」と女房が私を呼ぶ、私もあわててベットから起き上がって、ダンボールの中を覗く。
雛は幾分羽を動かしながら、かなりはっきりチーチーと鳴いていた。
”主は自ら助くる者を助く”
生きようとする意志の強いものはたとえ鳥の雛でも生き残るのである。

”第一関門は突破したな”と私は思った。
とりあえず鳴いている雛を手の上に載せて観察する。
特に変わった所は無く元気そうである。

私はそのまま雛を膝の上に置いて昨日の晩に用意してあった水で柔らかくした
ドックフードを一度お湯に入れて温めそれを6等分にして与えた。
雛は元気よく食べる。

私は雛が幾ら餌を欲しがっても、ドックフード3つしか与えないことに決めていた。
これだけやっていれば飢え死にすることは無いと考えたからで、
餌を与えすぎると死んでしまう可能性があると思ったからである。

しかし問題は私も女房もこれから会社に出かけてしまう、インターネットの情報に
よると、雛には2~3時間置きに餌を与えなくてはいけないとなっている。
私か女房が帰って来る夕方までの間、少なくても4~5回雛に餌をやらなければ
ならない。

雛にとって幸運だったのは、少し前まで体調がすぐれなかった母の体調が比較的
順調で、餌をやることを楽しみにせっせと餌をやり続けたことに有る。
ただし餌の量は、いくら雛が欲しがってもドックフード3個にしてくれと私は何回も
念を押したのだ。

付記:
この雛にはしばらく名前が無かった。
どうせ1週間もたたないうちに死んでしまうだろうと思ったことと、
仮に生き延びても一か月も経たないうちにどこかに飛んで行ってしまう
に違いないと思ったからだ。

しかし名前が無いということははなはだ不便で有る、私は雛を『チー』と呼んでいたし、
女房は『チーヤン』と呼び母は『ピーコ』と呼んでいた。
2週間位して私も女房と同じにチーヤンと呼ぶようにした。

  

2010年12月19日 Posted by igoten at 07:00Comments(2)キジバトの飼育